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絶品!福岡で食べる世界の味| 食の専門サイト“UMAGA”セレクト

公開日

muto編集部

福岡のうまいものを探求するWEBマガジン「UMAGA」は、福岡のグルメたちを唸らせる記事が毎日更新されています。その中から、muto読者にオススメの情報をセレクトして定期的にお伝えします。今回は、福岡で食べることができる世界の味を紹介します。

旅行欲を満たしてくれる、現地の味と空気感たっぷりの韓国食堂『モクサルコプチャン1号薬院店』

これまで度々、韓流ブームがありましたが、今回(第4次?)の韓流ブームの浸透具合は比べ物になりません。こうなると当然「韓国旅行したい!」欲も高まりますが、まだ気軽に行けないこのご時世……せめて行った気分だけでも味わいたい!と思う方に朗報です。福岡を中心に繁盛店を展開しているアトモスダイニングが、3月に韓国食堂「モクサルコプチャン」を薬院と大橋に2店同時にオープンしたのです。

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メニュー表はなく、「こちらからどうぞ」と渡されたのはお店のLINEのQRコード。おぉ、今どきのシステムですね。

セット、単品、定食と品数は豊富ですが、ほとんどのお客さんが「モクサル&サムギョプサルセット」あるいは「コプチャンチョンゴルセット」(各1人前3,500円、注文は2人前より)を頼むそうです。どっちにするか迷いましたが、豚焼肉好きでいろいろな店を食べ比べている身としては、前者をチョイス。

注文してほどなく、テーブルに小皿が運ばれてきました。どんどん出てきて、その数12皿。それこそ韓国ではお店でも家庭でも、メイン料理と一緒におかずをたくさん出すのは一般的ですが、福岡でこんなに出てくるお店はそうないのでは?

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焼肉がセッティングされている間に、セットのサイドメニュー3品の登場です。

大きめにカットされた野菜がシャキシャキの「チャプチェ」、じゃがいもが入った「チヂミ」は外側はサクサク、中はとろっともっちり。
「スンドゥブチゲ」は、なんと豆腐も自家製。おぼろ豆腐なので食べるというより、崩してスープと一緒に飲むように味わいます。ピリ辛、だけどまろやか〜。

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そうこうしているうちに準備が整い、お肉が運ばれてきました。

このお肉がモクサルです。ポピュラーなサムギョプサル(三枚肉)と違って、耳慣れない部位ですが、聞くと「モクは首です。直訳すると首肉になりますが、つまり肩ロースです」と松田店長。「豚肩ロースは柔らかい部分も固い部分もあるため、当店では柔らかい状態のお肉を常に提供できるよう2週間熟成させたうえで使っています。また、風味を豊かにするため、直前に炭火で炙って出しています」。

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モクサルの厚さは3センチほど。ハサミで一口サイズにカットしながら、まんべんなく火を通していきます。サムギョプサルも同様に。そして、キムチとニンニクも一緒にジュージュー。この焼いたキムチがまた美味しいんですよね。

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味も雰囲気も現地感たっぷりで楽しめる韓国食堂。定食メニューもあって1人でも行きやく、今後は旬の魚介料理なども出していくということもあり、早々に韓国好きたちのホットスポットになる予感がします。

「モクサルコプチャン1号薬院店」の詳しい情報はコチラ

独自のアレンジを加えたタイ、沖縄料理が名物の大衆酒場『ちょいさぼ』

福岡で「電気ビル」と聞けば、たいていの人は渡辺通り沿いに建つ九州電力本社が入っているビルだとピンときますよね。1968年にできた電気ビル本館の裏側にあたる渡辺通2丁目は昭和の時代から庶民的な酒場が集まる界隈で、今も「三角市場」をはじめレトロな雰囲気が残っています。

そんな一角にある「ちょいさぼ」は看板に「東洋大衆文化酒場」と書かれているように、タイ料理と沖縄料理をメインにした大衆酒場。

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「一人でもカウンターにフラリと立ち寄れる店を作りたかった」と店主の田端慎二さん。カウンターメインのこぢんまりとした店内で、酒に合うエスニックな料理をリーズナブルに楽しむことができます。

カウンターに座り、何はともあれ名物の「タイの水餃子」から注文しました。1個99円(注文は3個から)というリーズナブルなお値段ながら、豚のミンチにナンプラーなどを混ぜ込んだ餡はもちろん、モッチリとした皮も煎ったタイ米を入れたタレもすべて手作りです。

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水餃子と並ぶもう一つの名物が「手羽中レモングラス揚げ」です。こちらも1本99円(注文は3本から)で、タレに漬け込んだ手羽中をカラッと揚げたもの。

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「ちょいさぼ」で大量に使っているパクチーは、佐賀県武雄市の江口農園から採れたてを直送されたもの。スーパーなどでよく見かけるのは葉っぱの部分だけですが、実は根っこから茎まで余すことなく食べることができます。田端さんが「なるべく食品ロスをなくしたい」と試行錯誤の上に考えたアイデア料理が「パクちくわ」(528円)です。

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酒場ならではドリンクも充実しており、沖縄のオリオンビール、タイのシンハービールをはじめ、特別に焙煎してもらった豆を漬けこんだコーヒー泡盛や、ジャスミン、カルダモンなどのフレーバーを付けた焼酎など、他の店ではなかなか飲めない酒が目白押し。

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酒にあわせたつまみも写真の「イカの塩辛エスニック」(462円)などいろいろ揃っているので、ついつい飲み過ぎてしまいそうです。

「ちょいさぼ」の詳しい情報はコチラ

サルデーニャ島からの縁を紡いで、福岡に根付いたイタリアン『Osteria e Vino PORCO ROSSO(オステリア・エ・ヴィーノ・ポルコ・ロッソ)』

サルデーニャ島をご存知でしょうか? 地中海に浮かぶイタリアの島で、その食文化はイタリア料理をベースにアラブや北アフリカなどの影響を受けていると言われています。そんなサルデーニャ料理を織り交ぜたコースが楽しめるイタリアンが今年3月にオープンしたと聞いて、お店のある白金へと足を運びました。

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「2020年に薬院の店は閉まったのですが、今回独立にあたり『ポルコ・ロッソ』の名を引き継がせてもらいました」と高橋さん。東京出身だそうですが「福岡は海あり、山あり、イタリアの風土にも似ていて、しっくりきました」と、福岡での出店を決意したそう。以前もサルデーニャ料理を提供していましたが、今回はコースのみのスタイルでより季節感と特色を高めた一品でもてなしてくれます。

まず冷前菜の一皿がこちら。カツオのたたきに添えられているのは、「フレーグラ」というサルデーニャ島に伝わるパスタです。

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パスタは2種類提供されます。1品目は「ホタルイカとカラスミのスパゲッティ」。サルデーニャ料理ではカラスミも多用されるそうです。

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2品目は「クルルジョネス」。これまた聞きなれないお料理ですね。サルデーニャ島のラビオリで、麦の穂をイメージして編み込まれた生地の中には、ペコリーノチーズとじゃがいもが入っています。この日はタケノコが入ったトマトソースで。

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メインには「あか牛のロースト」が登場です。脂身の少ない「トウガラシ」と呼ばれる部位はしっとり柔らか。バルサミコソースに散らされたトリュフ入りのチーズ「クルティン」の深いコクと香りで、一層贅沢な気分に浸れます。日によっては羊肉がメインになることもあるそうです。

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最後に、昼呑み好きに嬉しい情報を。普段はコーススタイルですが、日曜のみ15時からの営業でアラカルトを提供しているそう。フリットやカルパッチョなどのつまみに、ショートパスタ、メインの肉料理など400~2,000円程の価格帯で、昼からワインと共に楽しめます。素敵な休日を過ごせそうですね。

「Osteria e Vino PORCO ROSSO」の詳しい情報はコチラ

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