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かしこまらずにフレンチを!福岡とっておきの店3選 | 食の専門サイト“UMAGA”セレクト

公開日

muto編集部

福岡のうまいものを探求するWEBマガジン「UMAGA」は、福岡のグルメたちを唸らせる記事が毎日更新されています。その中から、muto読者にオススメの情報をセレクトしてお伝えします。今回は、気楽に行けて美味しいフレンチのお店3店です。

赤坂けやき通りで、絶品熟成牛肉と自然派ワインのマリアージュを!『Le Rubis(ル・ルビー)』

「ビストロ」は、フランス語で居酒屋的な感覚で使えるカジュアルなフランス料理店。その多くはオーナーシェフが自ら腕を振るう個人店で、堅苦しいマナーやドレスコードを気にすることなく、アラカルトを中心とした料理をワインとともに楽しむことができます。

今回のシリーズでは、レベルの高いビストロが群雄割拠する福岡市内から特に選りすぐりの店をご紹介! トップバッターは、赤坂けやき通り沿いにある「ル・ルビー」です。

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オーナーシェフ・清末太一さんと加恵さん夫婦で営む「ル・ルビー」は、2007年に北九州でオープン。小倉で10年にわたって営業していた頃から自然派ワイン専門のビストロとして知られ、2017年に現在の場所に移転した際には福岡のワインファンからおおいに歓迎されました。

メニューには定番のスペシャリテと季節の食材を使ったアラカルトが半々ほど。まず注文した前菜の「根セロリムース ホタルイカと焼き茄子」(1,600円)は、見た目は白い泡雪を思わせるビジュアルです。「どこにホタルイカと茄子が?」と思ってフォークですくうと、中に香ばしい焼き茄子とホタルイカが潜んでいました!

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「宗像産網獲り鴨とフォアグラのパテ 梅とクレソンソース」(1,500円)は、「宗像で真鴨を網捕りしている猟師さんがいるのを人づてに聞いて、それを使っています」と、清末さん。傷がつかずに丸ごと一羽そのまま使えるので、新鮮な真鴨にフォアグラを加えてまったり濃厚な味わいに仕上げています。

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そして、この店で絶対食べたいのが、「サカエヤの近江牛のロースト」(100g3,000円)です。「サカエヤ」は地元の近江牛をはじめ市場流通の少ない肉に「手当て」した熟成肉で全国に知られる滋賀県の精肉店。オーダーするときに「どれくらい食べますか?」と聞かれるので、食べたい量を伝えるシステムです(写真は約100g)。

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シェフの太一さん、加恵さんともにソムリエの資格を持ち、セラーにストックされた自然派ワインはぶどうの品種や産地の特徴はもちろん、造り手の素性も明らかなものだけをセレクトしています。料理にワインを合わせるのではなく、ワインに料理を合わせるという発想のマリアージュを提案してくれるので、気軽に相談してみてください。

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季節の旬味を巧みに取り入れた料理が楽しめる、正統派のビストロ『Bistrot Le Bourgeon(ビストロ ル・ブルジョン)』

2軒目は、西鉄薬院駅と平尾駅のちょうど中ほどにある高架沿いのビルの1階。煉瓦の外壁に設えられた扉はまるで茶室の躙戸(にじりど)のように、腰をかがめなければ入れない造りになっています。しかし、店内に一歩足を踏み入れると、オープンキッチン前のカウンターから奥に向かってテーブル席が設けられたまごうことなき正統派のビストロ。そんな意外性のある造りで客を迎えてくれのが、「ビストロ ル・ブルジョン」です。

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オーナーシェフの熊本明彦さんは北九州で過ごした学生時代のアルバイトを皮切りに、東京や福岡で様々な飲食店を経験。イタリア料理店のシェフまで務めたが、その後に縁があって大名のホテルにできたビストロで働くことになりました。「そこでフレンチの面白さに目覚めて転向しました(笑)」と屈託がありません。その大らかな性格のとおり、実直で気どりのない料理で客をもてなしてくれます。

3月末に訪れた際に注文した前菜の「小呂島産ヒラメのカルパッチョ 菜の花ソース」(1,430円)は、見た目も華やかな春爛漫を思わせるビジュアル。元漁師の魚屋から仕入れた新鮮なヒラメに、菜の花とアンチョビなどを刻んで2、3日寝かせたソースはフレッシュな辛味があり、春の訪れを感じさせてくれました。

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「詰め物をした”花ズッキーニ”のフリット」(2本1,540円)は、開花したばかりの朝採れ花ズッキーニを使用。

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そして、メイン料理の「オーストラリア産セルダニョーのロースト」(2,750円)は骨付きの仔羊で、牛肉でいえばTボーンにあたる部分。肉汁をまわしかけながらフライパンで焼いた後にオーブンでじっくり火を通し、しっとりとした絶妙の火入れ加減に仕上げられています。

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セラーにはフランス産を中心にしたワインがストックされ、ボトルに張られた付箋に値段が書かれているので、オーダーする料理や予算に合わせて選ぶことができます。

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本場そのままの雰囲気の中、仲間たちと共にワインと料理を楽しむ『Brasserie L'equipe(ブラッスリー・レキップ)』

“L’equipe(レキップ)”はフランス語でチームや仲間の意味で、「仲間どうしがワイワイ集まってワインと料理を楽しめる店にしたかった」と、オーナーの中川力さん。ビストロ業態ながら、より酒場のニュアンスが強い”Brasserie(ブラッスリー)”の冠したのも、その思いの表れです。
中川さんは経験豊富なソムリエでもあり、以前大名にあった「ビストロ・ア・ヴァン・バル・ミュゼット」のマネージャーを経て、2010年に独立オープン。高宮通り沿いの赤いテント地の看板が目印です。

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ワイン好きが集まるこの店で、常連客がまず直行するのが店の奥に設えられたウォークインセラー。200本以上のフランスワインがストックされ、産地や価格帯ごとに並べられています。

特に中川さんが推すブルゴーニュワインのコレクションが秀逸で、中にはマニアが溜息をつくような貴重なヴィンテージのボトルも。

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今回訪れたのは4月初旬のポカポカ陽気の日。春の訪れを感じる料理として、前菜には「春野菜の一皿」(1,800円)をオーダーしました。タケノコ、ホワイトアスパラ、菜の花、ブロッコリー、玉ネギ、トマトなどの野菜が皿いっぱい盛りつけられ、春爛漫の景色を思わせてくれます。

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この店で外せない名物メニューが「トリュフとマッシュルームのオムレツ」(2,800円)。卵2個を溶いて鶏のブイヨンを加え、チーズとマッシュルームを乗せてふっくらと焼き上げた円形のオムレツの上には、香り高いイタリア産のトリュフがこれでもか!とばかりにたっぷり削りかけられています。

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中川さんが「パリのビストロの雰囲気を味わってもらいたい」というように、メイン料理もフランス各地の郷土料理が揃っています。中でもイチオシはフランス南部の街・カルカッソンヌの名物とされる「カルカッソンヌ風カスレ」(2,860円)です。
骨付き鴨肉のコンフィ、白インゲン豆の煮込み、自家製ソーセージを合わせてオーブンで焼き込んだ料理で、それぞれに食べても美味しい3種類の料理を一度に味わえる贅沢なごちそうメニュー。

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「Brasserie L’equipe」の詳しい情報はコチラ

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