住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
日本有数の高級茶の生産地、福岡県八女市では4月から5月にかけ新茶の最盛期をむかえます。今回は八女茶の魅力を八女商工会議所 産業振興委員会委員長であり、茶商の熊谷さんにお話を聞いてきました。
新茶初取引では250点以上が並ぶ豊作
一番茶の摘採が4月中旬ごろから始まり、5月上旬に最盛期を迎える八女茶。甘みやコクがあって旨味自体が強いのが特徴で、全国でも有数のブランド茶です。創業明治四年、今年で150周年をむかえる老舗「熊谷光玉園」の6代目、代表取締役社長の熊谷英之さんに「茶商」と呼ばれる職人の仕事と、美味しい八女茶の楽しみ方を聞いてきました。
お茶が製茶になるまでの過程は、まず生産者が摘んだ状態から蒸す、乾燥などの工程を行い、形を整え荒茶(あらちゃ)と呼ばれる状態で出荷。その出荷された荒茶を買い付け、バランスよく配合、焙煎加工を行って仕上げるのが「茶商」の仕事。
通常は新茶初取引で荒茶は茶市場に少ない年で10点から30点程度ならぶそうですが、今年は天候に恵まれて生育が早く進み、250点程度ならんだそう。荒茶は生産者により味や香りが異なるので、茶商はそのひとつひとつを匂い、味を確かめ仕入れます。それぞれの荒茶の特性を引き立たせるブレンド、焙煎加工を行い、安定した自社の味を出す職人技が「茶商」に求められます。
熊谷光玉園 代表取締役社長の熊谷英之さん
最後の一滴まで絞り切るのが美味しさのコツ
茶商で力を入れる商品は100g1,000円程度のお茶です。
同じ金額のものでも香りが強いもの、お茶の色が真っ青にでるものなど、それぞれの茶商で味や好みが違いますね。
八女には茶商が多くあるので、同じ金額のお茶を飲み比べして好みの味を探すのも面白いのではないでしょうか。
また、お茶は安いお茶、高いお茶に限らず、茶葉を多めに入れて、お湯を直接急須に入れるのではなく、ひとてまかけ湯冷ましなどで、ちょっとお湯の温度を冷ましてから急須に入れ、最後の一滴まで絞り切るのが美味しいお茶を飲んでいただくコツです。ペットボトルのお茶を飲まれている方もぜひ、急須を使って飲んで欲しいです。
熊谷光玉園 熊谷英之さん
左より新茶旬袋 極 100g 3,240円(税込)、新茶旬袋 峰 100g 2,160円(税込)、
新茶旬袋 誉 100g 1,620円(税込)、新茶旬袋 翠 100g 1,296円(税込)
初摘み新茶 160g缶入り×1 木箱入り 3,240円(税込)
初摘み新茶 180g缶入り×1 紙箱入り 3,240円(税込)
20年連続産地賞を受賞している「八女の玉露」
玉露は八女、京都、静岡が三大産地と言われています。その中でも八女の玉露は20年連続産地賞を受賞。全国にもその名を轟かすブランド茶です。光玉園の店内を見回すと一際目立った桐箱に入ったお茶が。
それは、昨年の全国品評会 農林水産大臣賞受賞茶「玉露王」。一般的に高いと言われる煎茶、玉露でも100g3,000円が相場ですが、「玉露王」。は、なんと10g 10,800円(税込)。希少なお茶だけに、価格もプレミアムです。
第七十四回全国茶品評会 農林水産大臣賞受賞 玉露 5g×2ケ(木箱入り)
10,800円(税込)
店内には八女茶が見やすくディスプレイされ、また急須、茶器なども取り扱われています。
お茶で免疫力をアップ
八女市ではこの時期に新茶が堪能できる「八女新茶まつり」が毎年開催されています。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続でやむなく中止に。昨年も八女茶一番の最盛期に緊急事態宣言が発出され、お茶業界を取り巻く環境も厳しいようですが、若い世代のお茶を飲む割合が増えているのは明るい話題。
お茶は、昔から「一服どうぞ」といわれるように薬として中国から日本にやってきたという由来があり、かぜ予防、免疫力を高める効果があると言われています。そして、今その免疫力が注目されているようです。
2019年開催の八女新茶まつりの様子
お茶を飲むことは渇きを癒すだけでなく、心も癒します。外出を控えるこの機会に、家でゆっくりと家族でお茶を嗜んでみてはいかがでしょう。
お茶の光玉園では新茶の販売はオンラインショップでも取り扱われています。免疫力アップにお茶を飲む習慣をつけるのも健康を保つ方法のひとつかもしれませんね。
店舗名
お茶の光玉園 本店
住所
〒834-0026 福岡県八女市井延187-3
営業時間
平日 8:15~18:00 土日祝は17:00(1月1日、2日を除き無休)
定休日
なし
TEL
ホームページ
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