福岡の文化を繋ぐ、まちの小さな本屋|ブックスキューブリック

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muto編集部

四季折々の表情を見せてくれる、背の高いけやき並木。散策を楽しみながら、ぜひ立ち寄りたいのが、2001年にオープンした本屋「ブックスキューブリック」です。

社会を知り、日常を楽しむこと

散策が気持ちの良いけやき通り沿いに、世界的な映画監督であるスタンリー・キューブリックの作品『2001年宇宙の旅』から着想を得てオープンした、小さな本屋があります。

「ブックスキューブリック」――店主の大井実さんは福岡出身です。「地元に戻ってくる気は全然なかったのに、不思議な縁ですね」と、仕事をしていた大阪から福岡へ戻り、2001年に「ブックスキューブリック」を開店しました。

約15坪の店内には雑誌や書籍、新書、文庫、絵本とさまざまな本が並びます。大学で社会学を専攻していた大井さんは、「社会がどういうふうに成り立っているのか興味があった。社会の構造を知ったり、生活を充実させたりすることが大切だと思う」と話してくれました。

「ブックスキューブリック」に並ぶ本も、そんな大井さんの視点が映し出されています。社会や経済、文学、アート、料理など、日常生活に関連した本を手に取れば、「いかに生きるか」「もっと楽しく生きるには」という本質的なテーマについて、考えるきっかけを与えてくれます。

2006年から続けてきた本の祭典「ブックオカ」はもうすぐ15周年。また、2008年には東区箱崎にギャラリーカフェを併設した2号店を開店しました。さらに、カフェを拡張して、同じ場所にパン焼工房「BKベーカリー」もオープン。けやき通り店にも、ベーカリー直送で毎朝焼きたてのパンが届きます。

「ブックスキューブリック」も2021年で20周年の節目を迎えます。「この20年の実績を糧として、これからの20年も福岡の文化を伝えるような、対話が生まれる場づくりに貢献したい」と大井さん。まちの小さな本屋として、福岡のカルチャーを発信する拠点として、「ブックスキューブリック」は福岡になくてはならない存在です。

飲食店やショップが多く、散策にぴったりなエリアです。

ジャンルごとに本棚が分かれています。

福岡で出版された雑誌や書籍のコーナーもあります。

レジの横のベーカリーコーナー。食料品や雑貨も販売しています。

アートや演劇、音楽に関する情報も手に入ります。

Information

店名

ブックスキューブリック

住所

福岡市中央区赤坂2-1-12 ネオグランデ赤坂1階

営業時間

11:00~19:00

店休日

月曜日(祝日の場合営業)

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