ひらまつ

廃棄されたボトルを原材料にした琉球ガラスがふたたびレストランのテーブルに。「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座」

公開日

muto編集部

株式会社ひらまつが運営する「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座」でこの春、沖縄生まれの工芸品として人気のある琉球ガラスを使った新たな取り組みが始まりました。

レストランで提供するミネラルウォーターの空き瓶を、琉球ガラスの原材料に

沖縄の伝統工芸である琉球ガラスは、廃棄ガラスを原材料として制作されています。
かつては駐留米軍によって持ち込まれたコーラやビールなど、近年では飲食店から出る泡盛などの空き瓶が主な原材料です。しかしこの数年は、コロナ禍による飲食店利用客の減少で廃瓶が減り、原材料不足という問題が起きています。

「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座」のレストランでは、ミネラルウォーターやワインのボトルが日々廃棄されています。原材料不足を知った総支配人の橋本和貴氏は、これらのボトルを琉球ガラスの制作に活用できるのではないかと考え、琉球ガラス作家 稲嶺盛一郎氏の工房を訪ね、アイデアをもちかけました。

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レストランから運ばれた空き瓶が、工房前に積み上げられる

地域の資源を消費するだけでなく、循環させることで地域に還元できないかと考えていたホテルと、原材料不足という問題を解決したい工房。双方の想いが合致し、今回の取り組みが実現しました。

何度も試作を重ねて誕生したのが、イタリアの「サンペレグリノ」と「パンナ」のボトルを再利用したオリジナルの琉球ガラス作品です。

長く続く取り組みを目指して

完成した琉球ガラスの器は、鮮やかなグリーンが敷地内でも目にする原生林の緑とも重なり、ホテルのイメージに合う作品になりました。

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まずは泡盛のロックグラスとして提供をはじめ、お土産として販売する作品のラインナップにも加わりました。今後は、レストランで提供する器やミネラルウォーターグラスなど、少しずつアイテムを増やしていく計画です。

琉球ガラスの原材料となるボトルは今日もホテルで生まれていますが、この取り組みを長く継続していくことで廃棄を減らし、地域の環境負担低減に貢献していきます。

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美しく生まれ変わった琉球ガラスの器と、原料となった「サンペレグリノ」と「パンナ」のボトル

サンペレグリノ社(Nestle Japan Ltd.)からのメッセージ
われわれサンペレグリノ社にとって、サステナビリティというのが非常に重要であると考えています。企業として、持続可能性を受け入れるために乗り越えなければならない課題があるなかで、できる限り影響を減らすために最善を尽くしています。今回の取り組みに対して、われわれの素晴らしいパートナーに、感謝とお礼をお伝えします。

まずは琉球ガラスを知ってもらうことから

ホテル内のレストランのテーブルで提供されるミネラルウォーターのボトルが、カタチを変えてテーブルに戻るのは、琉球ガラスという文化があってこそ。

決して簡単ではなかった工房での制作から、美しい器に料理が盛られるまでの様子を「読むひらまつ。」~あらまほしき琉球の営み~でご紹介しています。

INFORMATION

ホテル名

THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座

所在地

沖縄県国頭郡宜野座村字松田1425番

客室数

19室

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