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福岡で食べる15,000円アンダーの寿司コース3選|食の専門サイト”UMAGA”セレクト

公開日

muto編集部

福岡のうまいものを探求するWEBマガジン「UMAGA」は、福岡のグルメたちを唸らせる記事が毎日更新されています。その中から、muto読者にオススメの情報をセレクトして定期的にお伝えします。今回は、福岡15,000以下で愉しめる寿司店3選です。

随所に和食の技が光る独創的な美人寿司をおまかせコースで「鮨 おかだ」

薬院大通りから南公園へ上る坂道の浄水通りは、福岡市内屈指の高級住宅街として知られています。周辺にフレンチからイタリアン、日本料理まで、数多くの名店が集まる美食エリアで、2015年オープンした寿司店が「鮨 おかだ」です。

大将の岡田正人さんは関西の出身ながら、東京の江戸前寿司の店で長く修業をした料理人。築地の店を皮切りに西麻布や六本木といった都心の店で料理長を務めた後、「お客さんに誘われて福岡に来ました」と、新天地を求めて福岡・浄水通り近くに店を出しました。

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料理は14,300円のおまかせコースのみ。多くの店では前菜や先付に始まり、刺身や焼き物、煮物などの後ににぎりが出るのが一般的ですが、「鮨 おかだ」では一品料理とにぎり数貫が交互に出てくる独自のスタイルで提供しています。

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先付の後は白身のにぎりからで、この日の1貫目はアラからスタート。
にぎりの合間に出てきた椀物は「若竹真丈」。真丈には白身の魚に卵白とほうれん草を練り混み、上品な味わいの出汁に、若布(ワカメ)、竹の子、菜の花、手毬麩を添えたなんとも春らしい一品でした。

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コースの内容は仕入れ状況によって変わりますが、料理4品、にぎり12〜14貫に汁物とデザートが付くのが標準的。この内容で15,000円アンダーは、かなりリーズナブルなお値打ち価格といえます。
カウンターのほか、ソファーのテーブル席と個室の小上がりもあるので、大切な方との会食や接待にもぴったりです。

「鮨 おかだ」の詳しい情報はコチラ

西中洲のひっそりとした路地で堪能する「ぼく前」の寿司コース 「すし処 西の隠れ」

福岡屈指の飲食エリア・西中洲の中でも、寿司割烹の「河庄」、焼鳥の「藤よし」、おでんの「安兵衛」といった福岡を代表する老舗が並ぶ狭い路地。この場所でまだコロナ禍で街が静かだった昨年7月、店名どおりひっそりとオープンしたのが「すし処 西の隠れ」です。

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縦に細長い店内はカウンター8席のみのこぢんまりとした造り。銀杏の一枚板のカウンターと一体感のあるつけ場に立つのは、店頭の渡邊悠斗さん。メニューは昼、夜ともに予約制の「おまかせコース」のみで、今回はあらかじめ13,200円のコースを予約しました。

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コースの序盤は4〜5品の一品料理から。脂が乗った8キロ級の魚体を程よい厚さに引いた「クエの刺身」は、塩とすり下ろしたばかりの本わさびでいただきます。諫早湾で獲れた「小長井牡蠣」は、肉厚でなんともクリーミーな食感。一口ほおばれば、口中にジュワッと磯の香りが広がります。

続いて渡邊さんが、「うちのスペシャリテをどうぞ」と自信ありげに出してくれたのが、「マグロの脳天の味噌焼き」です。生で食べても美味しい「脳天」は目玉の上の部位で、火を通すとコラーゲン質が固まってプリッとした食感に。渡邊さんの地元・島原の麦みそと薬味の木の芽、花椒の香りが絶妙です。

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元々はイタリアンから和食に転向し、その後寿司の修業をしたという渡邊さん。その経験を踏まえて「江戸前でも、博多前でもない”ぼく前”の寿司を追求しています」と、にぎりの土台となるシャリには2種類の米と3種類の酢をブレンドするなど、独自に研究した寿司を提供しています。柔らかな酸味のシャリは、特に平戸産のサヨリ、天草産のコハダといった光り物との相性が際だっていました。

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「おまかせコース」は、6,600円(昼のみ)、13,200円、16,500円の3種類で、それぞれ一品料理とにぎりの品数が異なります。気さくな女将の接客も心地よく、カウンターでゆっくりと時間をかけて堪能することができます。

「すし処 西の隠れ」の詳しい情報はコチラ

銀座の名店から暖簾を受け継ぐ、江戸前にぎりの王道を薬院で 「久太郎」

数ある江戸前寿司の店の中でも、昭和の時代に「銀座御三家」と称されたうちの一軒が「銀座 久兵衛」。稀代の食通・北大路魯山人や作家の志賀直哉が贔屓にし、ウニやイクラの軍艦巻きを考案した名店として知られています。
その屋号から一文字を譲り受けて暖簾を受け継いだ店が、薬院にある「久太郎」。そう聞くとさぞかし敷居の高い店かと思われそうですが決してそんなことはなく、気さくな雰囲気の寿司屋です。

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つまみやにぎりはお好みでも注文できますが、今回は10,000円のコースをお願いしました。内容は刺身の盛り合わせに2〜3品の小鉢、にぎりが10貫ほどの構成です。

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にぎりを出す順番は店によって異なり、店主の考え方や個性が表れます。「”寿司”はもともと上方のすしに当てた字で、魚へんに旨いと書くのが江戸前です」と、この店ではまず大トロから出てくるのが流儀です。ノルウェー産というマグロは脂ののりもよく、のっけからガツンとインパクトのある一貫。続くマダイは柔らかな歯ごたえにしっかり旨味があり、味の濃淡による対比が味わえました。

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中盤に出てくる光りものは旬のサヨリと、江戸前寿司に欠かせないコハダ。ホロリとほどけるような絶妙な加減で握られたシャリには「砂糖を使わないのが江戸前です」と、白酢と塩だけの味付けです。最近では赤酢を使う店も多い中、「あれは醸造技術が発達していなかった時代のもの」と、あくまでも銀座で修業した流儀を貫いています。白シャリと強めの酢で締められたコハダにキリッと辛口の煮切り醤油が塗られたにぎりは、これぞ江戸前の味です。

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にぎりの後は、かんぴょう巻きで口直しするのもお約束。

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多少の名残惜しさ感じつつも、サクッと切り上げるのが江戸前に倣った客のたしなみというもの。この道50年以上になる福間さんの”鮨”を食べに再訪すること誓い、店を後にしました。

「久太郎」の詳しい情報はコチラ

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