切なく心に響く。蝶と舞う 川波幸恵さんバンドネオンの調べ。

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muto編集部

バンドネオン奏者 川波幸恵さんが演奏する映像「ある蝶へのレクイエム」が話題だ。変わりゆく時代の中で世紀を超えてもなお、せつなく美しく変わらないバンドネオンの音色と映像がノスタルジーを誘う。

《川波幸恵 ある蝶へのレクイエム》
アートでつなぐ未来プロジェクト_東アジア文化都市2020北九州

《川波幸恵 ある蝶へのレクイエム》はこちらからご覧ください。

バンドネオンとはボタン式鍵盤のついた気鳴楽器の一種。アルゼンチンのダンス音楽であるタンゴにおいて使用されることが多いこの楽器は、操る難易度が高く「悪魔が作った楽器」と呼ばれています。そのバンドネオンから素晴らしい音色を紡ぎだす福岡市在住のアーティスト「川波幸恵」さんが出演する美しい映像が話題となっています。
映像は、北九州市ゆかりのアーティストとその奏でる音色が、北九州市内の文化・観光施設を旅する動画作品「東アジア文化都市2020北九州_アートでつなぐ未来プロジェクト」の一環で制作されたもの。本作「ある蝶へのレクイエム」は、川波さんオリジナルの楽曲にノスタルジックな風景とそこに舞う蝶が印象に残る作品。頓田貯水池を中心に山林、原野、海浜等変化に富んだ自然景観が広がる市内最大の公園「響灘緑地(グリーンパーク)」で、川波幸恵さんが演奏するシーンと、美しく舞う蝶が交錯。せつなくて、そして美しい見事な映像に仕上がっています。

「東アジア文化都市2020北九州」とは?

上記は3月に開催が予定されていた開幕式のポスター。

「東アジア文化都市」は、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施する事業。
文化都市に選定されている北九州市は、1963年に、九州初の政令指定都市として、5つの市の対等合併により誕生しました。近年の産業構造の転換により、工業地帯が縮小したことを受け、博物館などの文化施設の集積や商業施設の整備など、新しいまちづくりを推進。この文化施設群を活用しながら、SDGsをテーマに開催するアートフェスティバルが、「東アジア文化都市2020北九州」です。
「アートでつなぐ未来プロジェクト」は、新型コロナウイルス感染症の影響で、活動がままならない市内のアーティスト等による文化芸術活動を支援し、市民の方々に文化芸術に触れられる機会を創出することを目的され、川波さんの映像をはじめ複数の動画が制作・公開されています。

バンドネオン奏者 川波幸恵さん

 

川波 幸恵(かわなみ ゆきえ)プロフィール
バンドネオン奏者。福岡県宗像市出身。福岡女学院、東京音楽大学卒業。バンドネオンを小松亮太、西塔祐三氏に師事。小松亮太オルケスタティピカ、アルゼンチンプロモーション、世界ダンス大会にて日本武道館ソロ演奏、アコーディオン奏者coba主宰「べローズ・ラバーズ・ナイト」出演など、国内の数多くのタンゴシーンで活躍。

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