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ロシアのウクライナ侵攻に対し、絵本を作って「反戦」への気持ちを広げようと、北九州市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」理事長で牧師の奥田知志さんとイラストレーターの黒田征太郎さんが作った絵本『すべては神様が創られた』が完成間近です。
絵本『すべては神様が創られた』
口は、/ 宣戦布告のためではなく、/ 誰かを蔑むためでもなく、/「愛」のことばを語るため、/「あなたを赦します」/「ごめんなさい」というために創られた。/ 手は、/ 武器を持つためではなく、/ 奪うためでもなく、/ だれかを抱(いだ)きとめるため、/ 支え合うために創られた。/ 目は、/ 無残な死体を見るためではなく、/ 恐怖に声を失った/ 子どもの顔を見るためでもなく、/ あの人の顔を見つめるために、/ 見えないけれど大切な、/ そんななにかを見つめるために創られた。/ 耳は、/ 爆音を聴くためではなく、/ 人々の慟哭や嘆きを聴くためでもなく、/ 小川のせせらぎを聴くために、/ 歌声を、こころの声を、/ 聴くために創られた。
2022年2月24日から続くロシアのウクライナ侵攻に対し、言葉とアートで「反戦」を広げようと、生活困窮者支援に取り組む北九州市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」理事長で牧師の奥田知志さんが、絵本『すべては神様が創られた』の制作を進めている。
奥田さんは、この戦争を目にして、特に「日本人を含む志願兵がウクライナへ」の報道に、戦争とは人の思いを呑み込みつつ拡大するのだと改めて思わされたそうです。「それは違う」と思いつつ「何ができるか」の答えは見えない中、ただ黙っているのではなく、何かをという想いからSNSに文章を投稿しました。
その文章を多くの方が読み、反響の大きさから周りの薦めもあり絵本づくりが始まりました。
絵は、日本を代表するイラストレーターであり現在は、北九州在住の黒田征太郎さんに協力を依頼しました。
黒田さんは、かつて作家の故野坂昭如さんの「戦争童話集」で、この著書の絵本化や映像化に多くの原画を描いてこられ、そのほかにも、いのちをテーマにした多彩な活動を続けてこられました。
奥田知志さん(右)と黒田征太郎さん=2022年3月10日、北九州の黒田さんのアトリエ
4月15日の発刊予定の絵本『すべては神様が創られた』は、黒田さんの鮮烈なタッチの絵と、いつまでも心に留めておきたい奥田さんの言葉が溢れています。
撮影:八木 咲
NPO法人「抱樸(ほうぼく)」で生活困窮者支援に取り組み、牧師でもある奥田知志さんは、人間社会が持つ「貧しさ」と「さびしさ」という感情が戦争に欠かせない要素だ言われています。
「多くの若者が、今も自分の存在意義を見出せずに生きています。認めてもらいたい。必要とされたい。人として当然の心情です。それが叶わず「さびしい」思いを引きずりながら生きてきた。そんな時、国家が「名誉」を片手に「君の勇気が必要だ」と焚きつけます。しかし、そんな幻想的な意味付けに頼らずとも誰もが認められ、必要とされる社会があれば、誰が戦場に行くでしょう。ですから「貧しさ」と「さびしさ」との闘いが平和への道だと私は考えるのです。」
絵本『すべては神様が創られた』(木星舎)は、4月15日刊行予定。
文:奥田知志
絵:黒田征太郎
デザイン:小網梨恵(3Reynolds Design)
写真:八木 咲
「NO WAR」書:栗原光峯
制作:谷瀬未紀
編集:古野たづ子(図書出版木星舎)
協力:NPO法人抱樸、東八幡キリスト教会
価格:1,600円(税別)
通販予約開始しました→コチラ
*収益はNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」に寄付し、戦争被害者支援に使われます。
『すべては神様が創られた』発刊記念
黒田征太郎さんのライブペイントも開催
4月30日(土)には、『すべては神様が創られた』発刊記念の黒田征太郎さんによるライブペイントを行います。
黒田さんがその場で描いた作品は購入も出来る予定です。
また、絵本の朗読も行います。
会場:東八幡キリスト教会
住所:福岡県北九州市八幡東区荒生田2丁目1番40
開始時間:15時〜
入場料:入場のみ1000円/絵本つき2500円
全予約制(限定80席)
お申し込みアドレスは、
g.c.everything.book@gmail.com