住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
狂暴かつ強烈!!
日本の映画界を牽引し、『冷たい熱帯魚』(10)、『ヒミズ』(11)、『新宿スワン』(15)と数々の話題作を世に送り出してきた園子温監督。2019年に心筋梗塞で倒れるも本作で再始動、ハリウッドデビューを果たします。
主演はアカデミー賞®をはじめ、数々の主演男優賞を獲得し、現在も変わらず活躍を続ける怪優 ニコラス・ケイジ。アルコール依存症、FBIエージェント、怒り狂う父親と幅広く演じてきたニコラス・ケイジですが、本作では悪人でありながらも人々のために力を尽くすヒーローを演じています。
ふたつの才能の奇跡的な融合から生まれた痛快エンターテインメント!
悪名高き銀行強盗ヒーロー(ニコラス・ケイジ)は、ある日、相棒のサイコ(ニック・カサヴェテス)とともにサムライタウンの銀行を襲撃するのですが、少年(潤浩)が差し出したガムボールをきっかけに捕まってしまいます。投獄され、フンドシ一丁で手錠を掛けられます。
サムライタウンでは、この世界のすべてを牛耳る悪徳ガバナー(ビル・モーズリー)がいつも女を侍らせています。傍らにはいつも用心棒のヤスジロウ(TAK∴)と少女のようなスージー(中屋柚香)をおいてご満悦です。
ある日、ステラ(古藤ロレナ)、ナンシー(縄田カノン)とともにガバナーの魔手から逃げたガバナーお気に入りのバーニス(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すことを条件にヒーローは自由を手に入れます。ただし、5日以内にバーニスを連れ戻さねば、爆弾を仕掛けられたボディスーツが爆発してしまいます。
バーニスが消息を絶った不思議な街ゴーストランドへヒーローもまた足を踏みいれます。ゴーストランドとは、入ったら最後、二度と出られない街。そこには、動かなくなった車を修理し続けるラットマン(YOUNG DAIS)、人間をマネキンに閉じ込めるキュリ(栗原類)、すべてを見つめる男ナベ(渡辺哲)たちがいます。
ゴーストランドの住人達は言います。「ガバナーがいる限り、我々は時計を止めねばならない。そうしないと世界は爆発する」と。
果たして、ヒーローはバーニスを見つけられるのか。ゴーストランドを脱出することはできるのか。そして、サムライタウンはガバナーの手に落ちたままなのか。。
非現実的世界のリアル
花街と現代を合わせたような世界観がシュールな雰囲気を醸し出しており、現代や過去の様々な衣装、文化、人々がミックスされ、最高にカオスな映像に仕上がっています。ママチャリ、デコトラ(デコレーショントラック)などなど様々な日本文化が過去なのか、現在なのか不思議な世界へ誘ってくれます。
最高に狂暴かつ強烈で、ニコラスらしい優しさも垣間見ることができる痛快エンターテイメントです。
*本作品は、【PG12】です。
INFORMATION
タイトル
プリズナーズ・オブ・ゴーストランド
監督
園子温
脚本
アロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ
音楽
ジョセフ・トラパニーズ
出演
ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK∴、中屋柚香、YOUNG DAIS、古藤ロレナ、縄田カノン
公開
10月8日(金)
劇場
T・ジョイ博多、福岡中洲大洋、kino cinéma天神ほか
配給
ビターズ・エンド