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孤高のカリスマ漫画家、吉野朔実作品の初映画化が実現!監督は、池田千尋、主演・石井杏奈、栗原吾郎、柄本時生ほか出演の、注目作品『記憶の技法』11月27日(金)より、キノシネマ 天神ほか、全国で公開されます。
黒沢清監督の愛弟子、池田千尋監督の最新作
本サイトでは、以前、黒沢清監督の「スパイの妻」や、青山真治監督の「空に住む」を紹介しました。
祝!第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞 黒沢清監督「スパイの妻」
映画ファンならお気づきの通り、つまりそれはこの2人の国際的な監督が、*ハスミスクールの門下生でありmutoは、ハスミスクールの映画監督を勝手に応援しているということでもあるわけです。
そんな中、ハスミスクール門下生であり、ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞監督でもある黒沢清の愛弟子として、2008年の『東南角部屋二階の女』で長編デビューを果たし、黒沢作品『クリーピー 偽りの隣人』や青山真治監督の最新作『空に住む』に共同脚本で携わった注目の気鋭・池田千尋監督の最新作『記憶の技法』が公開されます。
*ハスミスクール(立教ヌーヴェルバーグ)
1980年前後に立教大学当時立教大学の講師として「映画表現論」の講義を持っていた蓮實重彦の影響を受け講義を受講した自主映画制作サークルのメンバーやその活動についていう。青山真治、黒沢清の他、周防正行、森達也、塩田明彦など。
原作は、漫画家・吉野朔実作品の初映画化
原作は、「少年は荒野をめざす」「ジュリエットの卵」「恋愛的瞬間」などで知られ、2016 年に急逝した漫画家の吉野朔実。
独特の心理学的なアプローチで人間の深遠なる “ 心 ” の領域を探求したその作品世界は、美しくも時に残酷であり、孤高の文学的な香りを漂わせて多くの読者を魅了しました。
本作、『記憶の技法』は、2002年の吉野朔実作品です。
ファンにとっては待望の吉野ワールド、初の実写映画化が実現しました。
東京、福岡、釜山を巡る青春ストーリであり心理サスペンス
ある日突然、大好きな両親が本当の親ではないという衝撃の事実に直面した女子高校生、華蓮の揺れる想いを描く本作は、アイデンティティーが確立されていない多感な少女の自分探しの青春ストーリーであり、吉野朔実原作ならではの心理サスペンス。
東京から福岡、さらにフェリーで韓国の釜山を訪れる5日間の旅は、 華蓮の封印された記憶を呼び覚まし、12年前に彼女の本当の親とふたりの弟の身に降りかかった悲惨な事件の真相を浮かび上がらせていく。
池田千尋監督は、『記憶の技法』のロケ地について、
「都内でクランクインし、千葉、栃木でもいくつかのシーンを撮影した後、福岡に移動、釜山でクランクアップしました。石井杏奈演じる主人公、華蓮が幼少期を過ごした場所は、福岡の西戸崎。ガスタンクがあったり、再開発によって様々な歴史や文化が混ざったちょっと不思議な風景を見た時に、この映画にぴったりだと思いました。福岡の風景には大いに助けられました。」と語る。
「特にラストシーンは葉桜の季節に撮影できたことで、 登場人物たちの新しい出発にふさわしい絵になったと思います。 釜山ロケは日帰りです。原作に登場する場所だとはいえ、(日程や予算に制限がある)映画でも本当に行く必要はあるのかどうかスタッフと議論を重ね、やはり華蓮が海を超えて完全にひとりぼっちになる時間がこの物語には必要だという結論に至りました。実際、あの状況でしか撮れなかった華蓮の顔が撮れたと思います。」
先行舞台挨拶付上映
石井杏奈&池田千尋監督、登壇決定
『記憶の技法」公開記念として、福岡市天神のキノシネマ 天神にて、主演女優の石井杏奈さんと池田千尋監督による先行舞台挨拶付上映が開催されます。
■開催日:11/22(日)
①11:40の回上映後 (本編上映後、舞台挨拶)
②14:25の回上映前 (舞台挨拶後、本編上映)
登壇予定者:石井杏奈さん、池田千尋監督
※登壇者は予告なしに変更をする場合がございます。あらかじめご了承願います。
■会場:kino cinéma天神
*当日は、新型コロナウィルス感染症の感染対策を実施しての開催となります。ご来場の際は、ご協力お願いします。
Information
タイトル
記憶の技法
原作
吉野朔実「記憶の技法」(小学館)
監督
池田千尋
脚本
髙橋泉
出演
石井杏奈、栗原吾郎 、柄本時生、小市慢太郎、戸田菜穂
公開
11月27日(金)キノシネマ 天神ほか 全国公開
製作
「記憶の技法」製作委員会/配給:KAZUMO /配給協力・宣伝:マジックアワー
© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会
日本/ DCP / 5.1ch /アメリカンビスタ/カラー/ 105 分