住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
天気の良い平日、少し足を延ばして門司港までドライブ。赤煉瓦の街並みや有名建築物、巌流島などいわずと知れた名所の多いエリアですが、2019年に復元工事を終えたばかりの駅や、最近人気のカフェや雑貨店など、日帰りでは足りないぐらい寄り道したいところがたくさんありました。
海を見に門司港へ
<今回登場するスポット>
・こがねむし
・門司港レトロエリア
・門司港レトロ展望室
・今是
・門司港駅
・和布刈公園第二展望台
お昼はやっぱり名物焼きカレー
福岡市内から約1時間半で到着したのがお昼ごろ、到着して食べたいのはやっぱり定番「焼きカレー」でした。いくつかお店があって個性もさまざまなのでどこに行くか迷いましたが、老舗な雰囲気を醸し出していた喫茶店「こがねむし」へ。
入ってみると奥が深く、カウンターとテーブル席、どちらも多くのお客さんで賑わっていました。
こちらが定番「焼きカレー」。フライドオニオン、ベーコン、彩り野菜に何といってもチーズの存在感。これで650円でした。
そしてこちらが「チーズカツカレー」。ボリュームも味も圧倒的でした。
腹ごなしに海を見ながらお散歩
焼きカレーの余韻に浸りながら、港方面へ数分歩くと、いわゆる門司港らしい赤煉瓦のレトロ中央広場に到着しました。門司港は今から100年以上前である明治初期に開港し、国際貿易の拠点として盛え、横浜や神戸と並んで日本三大港のひとつに数えられました。銀行や商社もこぞってオフィスを建て、とても賑わっていたそうです。終戦後、貿易の規模が小さくなり、港町としては衰退してしまいましたが、1988年から門司港レトロ事業で再開発され、再び観光スポットとして注目を浴びて今に至ります。
建築界の巨匠アルド・ロッシ氏が設計したプレミアホテル門司港(旧称:門司港ホテル)の横には跳ね橋「ブルーウィングもじ」。全国的にもめずらしい歩行者専用の跳ね橋で、1日6回定刻になると橋が開き、20分後に閉じます。“閉じて最初に手をつないで渡ったカップルは永遠に結ばれる”といわれているそう。永遠の愛については確かめることができませんでしたが、跳ね橋の存在自体がレアなので思わず結構な枚数写真を撮ってしまいました。
1つだったものが2つに分かれて、また1つに。この橋自体も仲良しのカップルに見えてきます。
左奥にあるのがプレミアホテル門司港。船の形を模した建物が印象的です。
日本を代表する建築家・黒川紀章氏が設計した高層マンション「門司港レトロハイマート」。31階の展望台では、高さ103mから関門海峡や門司港レトロの街並みを一望できます。
写真中央あたりにある小さな島が、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘したとされる巌流島!歴史好きでなくとも当時に思いを馳せて、胸が熱くなりました。
おやつの時間は「今是」がおすすめ
写真こそたくさん撮りましたが、焼きカレーを食べて小一時間散歩しただけでまた焼きカレー屋さんの2〜3軒隣に戻ってきました。実は今回の門司港でいちばん楽しみにしていたのがここ「今是」。インスタで#門司港をタグるとかなりの数がヒットするお店です。しかもどれも洗練されていて、「ここが店休日なら別の日に行こう」と思っていたほどでした。熟成肉のハンバーグと和紅茶とスイーツのお店ということで、もちろん全部味わってみたいのですが、ハンバーグは次の楽しみにということでこの日はおやつを食べに。
目立つ看板が出ているでもなく、手前が「今是」で、奥が2020年2月にオープンした「CONZE BLANC」。あまりの人気に席数が増えたよう。
内装もシンプルすぎず、センスが感じられて落ち着く空間です。
濃厚なチョコテリーヌ(左)とチョコレートのレアチーズケーキ(右)、見た目のかわいさをさらに上回るおいしさでした。時期によりメニューが変わるのもまた行きたくなるポイントです。
再び散策、門司港駅へ
おいしいものを心ゆくまで堪能したので今度は門司港駅へ散策に出かけます。この駅は、1914年に門司駅として開業し、1942年に門司港駅に改称、1988年には鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定されました。2019年に6年がかりの復元工事を終えたばかりで、観光スポットのひとつになっています。シンメトリーが美しい木造2階建ての駅舎の前の広場では定期的に噴水の水が噴き上がり、写真を撮る人もちらほら。ちなみにこの駅、住所も特徴的で「北九州市門司区西海岸1丁目」なんです。ちょっと住んでみたくなる街の名前ですね。門司港駅はホームがとても美しいので、入場券のみを買ってホーム散策をしたり、鹿児島本線の起点駅ならではの「0哩標」を見たりするのもおすすめです。
門司港駅の近くに「MOJIKO」の文字。時間帯によって伸びる影の表情が変わる、写真を撮る人も多いスポットです。
駅舎前の広場の噴水。水音が涼やか。
余計なものがない削ぎ落とされた風景。
最後は、関門海峡エリアを一望できる展望台へ
ひとしきり門司エリアを満喫し、最後に車で和布刈(めかり)公園第二展望台へ。ここからは関門海峡や、本州と九州をつなぐ関門橋が見渡せます。本州までたった700m、海の青さと山の緑に囲まれて360度雄大な景観が楽しめます。また有田焼の陶板を1400枚も使った高さ3m、長さ44mの大壁画には源氏と平氏の壇ノ浦の戦いが描かれています。昼間に行きましたが、朝日が昇る頃や夕方、夜景も見応えがありそうです。
関門橋の向こうに見えるのは本州・山口県です。
ウッドデッキやベンチもあり、景色を見ながらひと休みできます。
ウッドデッキやベンチもあり、景色を見ながらひと休みできます。
帰り道は赤煉瓦の壁を見ながら
福岡市内に帰る海沿いの道すがら、赤煉瓦の倉庫やオフィスが建ち並んでいました。港から少し離れたところにもレトロな歴史の足跡が残っていて、非日常の景色を楽しめたいいドライブでした。
年月を重ねた分だけ趣が感じられます。
何でもない景色も写真に撮りたくなるような街でした。
<今回登場したスポット>
店名
今是
住所
福岡県北九州市門司区東本町1-1-26
スポット名
門司港駅
住所
福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31
スポット名
和布刈公園第二展望台
住所
福岡県北九州市門司区大字門司和布刈公園内