山形県庄内地方を象徴するランドスケープの水田から着想を得て、2018年にグランドオープンした水田に浮かぶ「ショウナイホテル スイデンテラス」がさらに進化を遂げた。新たに掲げたコンセプトは「晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」。リニューアルもホテルの設計者である建築家の坂茂（ばん・しげる）氏が手掛け、周囲の景観に溶け込み、どこにいても田んぼの気配を感じられるデザインはそのままに、より滞在が楽しめるよう館内施設が充実された。リニューアル後の総客室は119室となる。

客席を増設し、総客席110席となったオールデイダイニングレストランは、月山を望む開放的な空間。個室も新設し、食の宝庫として知られる山形庄内の食材と自社農場で育てた身体と環境にやさしい野菜を用い、旬と鮮度にこだわった料理が堪能出来る。

朝食は郷土色を感じられるシンプルな和食。ディナーは3段からなる洋食のお重。海・山・川・平野、自然の恵みに満たされた山形庄内の食材をふんだんに詰め込んだ料理を提供。お重で提供するなど、新型コロナウイルス感染症対策に対する取り組みも強化された。

ライブラリはブックディレクター幅 允孝氏監修の元、約1,000冊の本をセレクト。テーマ性のある本に囲まれながら、地酒や地ビール、地県産ワインを楽しめるとっておきの空間が加わった。

要望が多かった女性用露天風呂を新設。田園風景との一体感を楽しむことが出来るよう、水田の目線に合わせて設計された源泉掛け流しの天然温泉に浸かりながら、四季折々の風景を感じてみたい。

複数の家族や友人など、4名〜5名様で利用出来る客室も新たに準備。廊下を挟んでつながった2つの客室が使えるコネクティングルーム、2つの寝室とリビングルームからなる、広々とした空間が特徴的なファミリールームなど、多人数のグループや家族での長期滞在にも対応可能となった。

水の循環が織りなす、美しい四季が巡る庄内。この土地ならではの文脈を紐解き、寄り添うスイデンテラスだからこそ感じられる特別な時間を過ごしてみてはいかが。