USEUM SAGA

至宝の器で佐賀の美食を愉しむ限定プレミアムレストラン『USEUM SAGA』を堪能

公開日

最終更新日:

muto編集部

美術館(MUSEUM)に展示するような器を使い(USE)、佐賀の食材を才能豊かな料理人たちの技で仕上げた料理が楽しめる期間限定のプレミアムレストラン『USEUM SAGA』が開催されました。その模様をアフターレポートします。

佐賀が誇る豊かな食文化を発信

佐賀県が注目されています。
その歴史、伝統、そして食文化。佐賀県は、佐賀平野から産まれる良質な農作物、玄界灘や有明海などの新鮮な水産物に恵まれた食材の宝庫として、また、唐津焼、有田焼、伊万里焼など、日本屈指の器文化の歴史を持つ土地として、その魅力が今、あらためて評価されているのです。

USEUM SAGA

『USEUM SAGA』は、“美術品のような人間国宝などの器で佐賀の美食を愉しむ期間限定のプレミアムレストラン”というコンセプトのもと、佐賀県内の食文化を全国に発信するイベントとして2018年にスタートしました。

その後、様々な取り組みののちに、昨年、2021年に3年ぶりに有田町のレストラン「arita huis(アリタハウス)」で地元の料理人・増永琉聖シェフ(arita huis/有田)と、日本を代表する料理人の一人・目黒浩太郎シェフ(abysse/東京)とのコラボレーション企画として開催されました。

『USEUM SAGA』Vol.2の舞台は、唐津

USEUM SAGA

第2弾となる今回は、場所を唐津に移し、明治28年創業、「最上の旬を唐津焼とともに」をコンセプトに、「唐津懐石くずし」を供する老舗旅館「松の井」の料理長を務める森次庸介氏と、ロジカルペアリングの第一人者として国内外で高い評価を受ける日本を代表するソムリエのひとり、大越基裕氏による饗宴が実現しました。

大越 基裕(ワインテイスター/ソムリエ)

USEUM SAGA

1976年生まれ、北海道出身。数度の渡仏修業、および東京の名店における勤務を経て、2013年にワインテイスター・ディレクターとして独立。ロジカルで正確なペアリングの技術とセンスで高い評価を得ているソムリエの第一人者。また、ワインだけでなく、日本酒や焼酎の世界においても新たなペアリングの可能性を提案し続けている。メディア出演の他、モダンベトナム料理店「Ăn Đi(アンディ)」「Ăn Cơm(アンコム)」の経営、地元である北海道では農業に携わるなど幅広い分野で活躍中。 https://www.instagram.com/moto_okoshi/

森次 庸介(「松の井」料理長)

USEUM SAGA

1990年生まれ、佐賀県唐津市出身。福岡調理師専門学校を卒業後、京都の名店「じき宮ざわ」で研鑽を積む。2011年に実家である「松の井」に戻り、現在料理長を務める。唐津焼をはじめとする器への造詣も深い。
https://www.instagram.com/karatsu_matsunoi/

今回の『USEUM SAGA』の宴は、森次氏と大越氏、2人の感性が融合するコラボレーションイベント「2 Senses Fusion」と、大越氏のペアリングに刺激を受けた森次氏によるプレミアムなコースを提供するイベント「Moritsugu Edition」、2つのイベントで構成され、会場には、佐賀、九州圏内はもとより、全国各地からフーディーたちが詰めかけました。

茶懐石をベースにした素朴で繊細な料理と、選び抜かれた器、それら一皿一皿に合わせたドリンクとのペアリングによる新しい食の体験。

当日のお料理をご紹介します。

『USEUM SAGA Vol.02』の献立

1.すっぽん 南禅寺蒸し / 今右衛門窯
Krug Grande Cuvee 169 eme Edition [アルコール]
副島園烏龍茶、シナモン、カルダモン [ノンアルコール]

USEUM SAGA

2.唐津地魚 桜の葉〆 煎り酒 / 弓野窯
Martin and Anna Arndorfer, Rosa Marie 2020 [アルコール]
副島園玉翠、大葉、穂紫蘇、木の芽 [ノンアルコール]

USEUM SAGA

3.白美茸と白身魚 鍋 / 安楽窯
天山酒造, 七田純米[アルコール]
副島園皐月 [ノンアルコール]

USEUM SAGA

4.神埼そうめん 雲丹和え / 副島硝子
Papari Valley, 3 Qvevri Terraces Rkatsitely No.62020[アルコール]
副島園柚子緑茶 ゲンコウ [ノンアルコール]

USEUM SAGA

5.黒鮑 飯蒸し / 安楽窯
Marc Kreydenweiss, Kastelberg Grand Cru Riesling 2016[アルコール]
ライスミルク、自家製ジンジャービア [ノンアルコール]

USEUM SAGA

6.筍 天麩羅 / 12代中里太郎右衛門
Norakura, Nora Fumizuki Chardonnay Blanc 2019[アルコール]
副島園玄米茶 [ノンアルコール]

USEUM SAGA

7.猪 味噌漬け / 敬善坊窯
William Downie, Gippsland Pinot Noir 2016[アルコール]
自家製ホットコーラ [ノンアルコール]

USEUM SAGA

8.アスパラガス 白和え / 井上萬二窯
光栄菊酒造, 光栄菊 Anastasia Green[アルコール]
甘酒、白胡椒 [ノンアルコール]

USEUM SAGA

9.一寸豆 ご飯 赤出汁 漬物 / 12代中里太郎右衛門(ご飯)、三玄窯(漬物)
唐津の芽茶

USEUM SAGA

10.苺大福 水羊羹 / 14代今泉今右衛門
古伊万里酒造, すみやま 純米吟醸 [アルコール]
抹茶[ノンアルコール]

USEUM SAGA

「サガマリアージュ」という取り組み

このイベントを主催するサガマリアージュ推進協議会(事務局:佐賀県 流通・貿易課)は、佐賀県が誇る豊かな食文化として、「食材」と「器」と「料理人」を組み合わせ、調和させることによって新しい価値を創造する「サガマリアージュ」に取り組んでいます。

その中で、県内料理人と食材・器の作り手たちが知識や技術、感性などを共有する研究会「サガマリアージュラボ」を創設。この活動における経験を表現・発信する舞台として、佐賀の食材を才能豊かな料理人たちの技で仕上げた料理が楽しめる期間限定のレストランイベントとして「USEUM SAGA」を開催しています。

USEUM SAGA
USEUM SAGA

恵まれた気候風土を持つ佐賀県の食材、400年以上の歴史を誇る焼き物の歴史、そして、佐賀の食材を使い腕を磨く料理人たち。誰もが羨むこの食文化の地で「食事と文化の関係を考察する」という意味を持つ”ガストロミー(仏:gastronomie)”という言葉をあらためて考えさせられる充実したひと時でした。

USEUM SAGA

地元、九州各県、いや全国から集まったフーディーのみなさんも、このひと時、この一口を心から楽しんでいる様子が印象的でした。

「 USEUM SAGA vol.02」開催概要

タイトル

USEUM SAGA vol.02

開催期間

2022年4月16日(土)〜 4月24日(日)

2 Senses Fusionとは?

森次氏と大越氏による2日間限定のコラボレーションイベント

開催日時/2 Senses Fusion

2022年4月16日(土)12:00〜/18:00〜
2022年4月17日(日)12:00〜

参加人数/2 Senses Fusion

全3回・各回10組20名様 限定・完全予約制

料金/2 Senses Fusion

アルコールペアリング 25,000円
ノンアルコールペアリング 20,000円

Moritsugu Editionとは?

森次氏単独による2日間限定のスペシャルイベント

開催日時/Moritsugu Edition

2022年4月23日(土)12:00〜/18:00〜
2022年4月24日(日)12:00〜/18:00〜

参加人数/Moritsugu Edition

各回12名(1組2〜4名ずつ)

料金/Moritsugu Edition

ランチ・ディナーともに11,000 円
アルコールペアリング 4,000円
ノンアルコールペアリング 2,000円

料理人/ソムリエ

森次庸介(「松の井」料理長)/大越基裕(ワインテイスター、ソムリエ)

会場

松の井

住所

佐賀県唐津市東唐津2丁目4番32号

関連記事