初公開!中村人形四代目 弘峰さんの新作「花守」|太宰府天満宮宝物殿

公開日

muto編集部

太宰府宝物殿にて開催中の中村人形四代の人形師に焦点を当てる企画展「中村人形と太宰府天満宮」の後期展示の見どころをご紹介します。

【中村人形と太宰府天満宮】創業大正6年 老舗 中村人形 四代の人形師が繋ぐ「祈りのかたち」

慶長5年(1600年)、黒田長政の筑前入国に伴い、集められた陶工たちが生み出したとされる「博多人形」。
素焼きに着色が原則で、他は職人たちの手に委ねられるという大らかな土壌の中で中村人形の理念は形成され、近年の型に収まらないさまざまな作品と活動は大きな注目を集めています。

中村人形と関係が深い太宰府天満宮の宝物殿で開催中「中村人形と太宰府天満宮」の後期展示が開始。その見どころをご紹介します。

中村人形四代目 弘峰さんの新作「花守」のお披露目

前期でお披露目された三代目 信喬さんの「菅公天に祈る」につづき、後期では、弘峰さんによる「花守」を初公開されています。10年前に弘峰さんが太宰府天満宮で修行した経験に基づき制作されたもので、境内図をはじめ、様々なものが細かく描き込まれています。

中村弘峰「花守」前面 撮影マツモトカズオ

中村弘峰「花守」背面 撮影マツモトカズオ

中村人形×エヴァンゲリオン限定公開中:令和 4 年 1 月 30 日(日)まで

信喬さんによる博多人形「エヴァンゲリオン」は、令和3年3月、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開を記念して、キャナルシティ博多のオリジナルプロジェクションアニメに登場する、“エヴァンゲリオン4体の登場シーン”をモチーフとして9セット限定で再現された稀少な作品です。粘土を素焼きし、着色した福岡発の人形という定義以外は、人形師の自由な表現に委ねられた博多人形だからこそ実現したこのコラボレーションは、脈々と受け継がれる伝統工芸の技に裏付けられています。

中村信喬「エヴァンゲリオン」©️カラー

「中村人形と太宰府天満宮」オリジナルグッズ

弘峰さんの作風にちなみ、太宰府天満宮の発案で、グラフィックデザイナーの三重野龍さんと中村人形のコラボレーションが実現。弘峰さんの作品「黄金時代」に「人形」の文字が絡められたTシャツ、コーチジャケットと「人形」の文字の造形に注目したキャップが宝物殿にて数量限定で販売中。このグッズ、デザイン画他関連作品のポップアップ展示を予定しています。(太宰府天満宮には、デザイナーの前田景さん、三迫太郎さん、河村美季さんが所属する意匠課があり、境内の様々なもの・ことをデザインしています)

詳しくは境内美術館ウエブサイトhttps://keidai.art/にて。

中村人形×三重野龍デザイン

伝統工芸の世界に身を置きながら、古来変わらない人の祈りを作品を通じて表現する中村人形の世界。その繊細でダイナミックな作品は必見です。

タイトル

中村人形と太宰府天満宮

会期(後期)

12月11日(土)~令和4年3月13日(日)
※1月3日、10日を除く月曜休館

開館時間

9時~16時30分(入館は16時まで)

会場

太宰府天満宮宝物殿 第1・第2・企画展示室
〒818-0117 福岡県太宰府市宰府 4-7-1

観覧料

一般 500(400)円・高大生 200(100)円・小中生 100(50)円
※( )内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金

主催

太宰府天満宮

境内美術館ウェブサイト

https://keidai.art/

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