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中村人形四代と太宰府天満宮
太宰府天満宮は、菅原道真公の墓所の上に社殿を造営し、その御神霊を永久にお祀りしている神社です。 「学問・文化・芸術の神様」として、国内外より広く崇敬を集め、年間に約1000万人の参拝者が訪れています。
その太宰府天満宮宝物殿において博多人形師の四代、(初代 筑阿弥1897-1947、衍涯1921-1992、信喬1957-、弘峰1986-)の作品を一同に展示する「中村人形と太宰府天満宮」展が開催されます。
博多人形の伝統を継承する中村人形
博多人形は、慶長5年(1600)の黒田長政の筑前入国に伴い、集められた陶工たちが生み出したのが原点だと伝わっています。
初代 筑阿弥(1897-1947)が博多人形を生業としてはじめた中村人形は、衍涯(1921-1992)、信喬(1957-)、弘峰(1986-)へと脈々と受け継がれてきました。
素焼きに着彩という大原則の他は作り手に委ねられるというその大らかな土壌は、確かな技術と精神を受け継ぎ、時代とともに変化することを是とする中村人形の理念を醸成してきたました。
中村弘峰「影向」(前期展示)
さらに、近年創作の場は国内外に広がり、その型に収まらない人形のありように熱い視線が注がれています。
太宰府天満宮宝物殿では、境内の樟を材料に信喬氏に依頼した御神牛像をはじめ、信喬・弘峰親子による作品が収蔵されています。
中村信喬「御神牛」(通期展示)
さらに、平成15年(2003)からは、干支の土鈴などの正月の縁起物を中村人形が手がけられています。
中村弘峰「黄金時代」(後期展示)
今回の展示では、中村人形他所蔵作品、総数約70点を前期後期で紹介、さらに干支の縁起物約50点は通期展示されます。
伝統工芸の世界に身を置きながら、作品を通して、古来変わらない人の祈りに時代の今を見出そうとする中村人形に通底する姿勢を、この展覧会は前期、後期に分け、バラエティー豊かな内容でご紹介します。
INFORMATION
タイトル
中村人形と太宰府天満宮
展覧会期間/前期
令和3年(2021) 9月18日(土)〜12月7日(火)
展覧会期間/後期
令和3年(2021) 12月11日(土)~令和4年(2022) 3月13日(日)
休館日
9月20日、10月25日、1月3日、10日を除く月曜休館
開館時間
9 時〜16時30分(入館は16時まで)
会場
太宰府天満宮宝物殿 第 2・企画展示室
観覧料
一般 500(400)円・高大生 200(100)円・小中生 100(50)円
※( )内は 30 名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者 1 名まで半額料金
主催
太宰府天満宮
協力
RKB 毎日放送
境内美術館ウェブサイト