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イタリア国立オリンピック委員会は、東京オリンピック開催に伴い7月22日(木)~8月8日(日)まで、公式ホスピタリティハウス『Casa Italia(カーサイタリア)』を高輪・貴賓館(東京都港区高輪3丁目13−1)にオープンしました。
公式ホスピタリティハウス『Casa Italia(カーサイタリア)』
Casa Italia(カーサイタリア)とは、イタリアや国際的なTVネットワーク、アスリートのためのホスピタリティハウス兼スタジオのことです。
1984年のロサンゼルス・オリンピックの際にホスピタリティハウスとして誕生し、今日ではオリンピックだけでなく、ユニークなストーリーテリングを通じてイタリアの体験を伝える拠点となっており、スポーツ、サステナビリティ、アート、デザインの分野からイタリアが世界に誇るコンテンツを発信します。
Casa Italia(カーサイタリア)設営から完成後の内部装飾・調度品を見ることができます。
「Mirabilia(ミラビリア)」をコンセプトに『ほんの少しの魔法のような瞬間』に入りこむような感覚を表現
2021年の東京五輪では「Mirabilia (ミラビリア=「驚異的なもの」の意) 」をコンセプトに、「Wonder(驚き)」をテーマにしたプロジェクトを展開しています。
「Mirabilia(ミラビリア)」とは、1500年から1700年にかけてのコレクターたちが収集した珍品を展示する空間「Wunderkammer(ドイツ語で「驚異の部屋」)」から由来しています。
かつて芸術作品(アーティフィシャル)と自然物(ナチュラリア)を違いや上下関係なく一緒に展示していました。これらのコレクションを総称したものを「Mirabilia(ミラビリア)」、すなわち「驚異的なもの」と呼んでいます。
Casa Italia(カーサイタリア)の会場となった高輪・貴賓館の内部
また、今回のCasa Italiaのコンセプトでもある「Mirabilia(ミラビリア)」では、「Marvel(驚異)」というテーマのもと、『ほんの少しの魔法のような瞬間』に入りこむような感覚を表現しています。今回イタリアと日本の文化を結ぶ上でのキーワードとなっているのは「Wonder(驚き)」です。
Brand/Artist Giovanni Bonotto
Title:Arazzo
300kgのペットボトルを再利用した糸で作られたタペストリーは、 パンデミックの際にイタリアを支えるために世界中に掲げられたイタリア国旗を称えるもので、現在ではイタリアチームのすべての勝利に対する感謝と誇りの証となっています。金色の装飾は、日本の家の典型的な梁を強調しています。これは、カーサイタリアが日本の人々にとっても「家」であり、イタリアと日本が一緒になる場所であることを象徴しています。
Brand/Artist Nipa Doshi and Jonathan Levien of Moroso
Title:Social rooms
レストラン内にある3つのソーシャルルームには、Studio EffeがLeftoverのデザインを用いて今回のために特別に作った、日本特有の無垢の天然メープルウッドの巨大テーブルが位置しています。動きとレイヤー感を出すためのカットが施されたアルカンターラのパネルが壁に飾られ、MorosoのNipa DoshiとJonathan Levienが手掛けた、木の品質と触り心地を維持する特殊加工で印刷された「Impossible Wood」のイスが設置されています。
Brand/Artist Hillsideout(Nat Wilms andAndrea Zamelli)中央バーカウンター
Title:Pozzo di Fortuna(Luck well)中央バーカウンター
幸運の印としてHillsideout(Nat WilmsとAndrea Zambelli)がデザインを手掛けたワインバー「Pozzo di Fortuna (Luck well)」では、イタリアと日本の森にあるクルミ、カラマツ、楓、栗、オリーブ、ニレの木などが用いられています。これらの木材はアクリル、ラムダプリント、和紙、真鍮と組み合わされています。
Casa Italiaで展示されている「驚き」をテーマとした展示物の数々は、自然やそれを構成するもの、そして日常生活にある「魔法」や「驚き」に直面したときに感じるものです。
きっとCasa Italia(カーサイタリア)が誇るアート作品に魅了されることでしょう。
INFORMATION
名称
イタリア国立オリンピック委員会公式ホスピタリティハウス『Casa Italia(カーサイタリア)
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