佐賀県有田町在住、グラフィックデザイナーでもある作陶家「宮崎雄太」氏が主催する「器とデザイン」から、有田焼のアクセサリー「eb2・イビツ」がリリースされました。

「イビツ」　
一般的に「ゆがみ、ひずみ」など、あまり印象が良くない響きの言葉ですが、作陶家の宮崎氏はあえてこの言葉を商品名に選びました。その真意は。。

歪（いびつ）という漢字は「不」の下に「正」と書き、ポジティブな意味合いを持たないことが一般的です。

ただ私は
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「創造的な世界というのはある種の正（プラス）の方向を向いている進化的なプロセスだけに情報の生成なり新しい創造があるわけではない」
「負によって正を成す」

デザイン学　思索のコンステレーションより　　向井周太郎 著
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この本を読み、直接ご本人からお話をお聞きした時から、向井周太郎さんの退行化《ディジェネレイション》という考えがずっと私の心の片隅にあり、

「形の整ったものは清く美しい。
けれども整ってないものもアプローチによっては
清く美しく、より魅力的になるのではないかと考え
そのようなものを形にしたいと思い
このアクセサリーを制作しました」。

と、語っています。

これまで長年有田焼に絵付けしてきた「染付、赤絵付の職人さん」に協力を依頼し、手描きで1点1点絵付け。アクセサリーの裏面にはヌメ革を貼り、経年変化も楽しめるよう配慮されています。ブローチ（帯留め）、ピアス（イヤリング・マスクピアス）の第1弾として2021年4月29日より販売が開始されます。

宮崎氏が主催する工房は屋号 「器とデザイン」の名の通り、ロクロ挽きの作陶とは別に「有田」「陶磁器」と「デザイン」を掛け合わせた仕事も多数行なっており、eb2も「有田のartisan」と「Design」を掛け合わせたプロジェクトです。和洋シーンに関係なく、日常生活で気兼ねなく使っていただける器を制作されているので、そちらも要チェック。