住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
筑後エリアの伝統的な織物「久留米縞織」から、2021年春、若者向けのチェック柄ブランド「シマオリチェック」が誕生しました。2021年3月中旬より6/16までクラウドファンディング「Makuake」で第一弾となる10アイテムを販売中。
明治時代から続く伝統の灯を絶やしたくない
筑後地区で明治初期から続いてきた「久留米縞織」。はんてんや作務衣、もんぺなどをつくる織元が最盛期には200近くありましたが、時代とともに10弱まで減り、さらには2020年には新型コロナウィルスで大きな打撃を受けました。
職人たちが脈々と紡いできた技術と文化の灯をここで絶やすわけにはいかないと、「シマオリチェック」プロジェクトを始動。これまで「久留米縞織」を知らなかった人たちにも着てもらえる服をつくることを目指して、前例のない取り組みにチャレンジしています。
↑伝統工業を現代にフィットする新しい形に。
伝統の職人技に、新しい感性をプラスして
「シマオリチェック」は名前の通り、チェック柄にスポットを当てています。
このブランドが生まれたきっかけは、経(たて)糸と緯(よこ)糸を織ることでつくられる「久留米縞織」ならではの縞模様を見た学生の発した「チェック柄みたい」という一言でした。
↑糸をイメージさせる洗練されたロゴ。
長年培ってきた職人たちの技術を柱に、ファッションブランド「-by RYOJI OBATA」の小畑氏をデザイナーに迎え、クリエイティブチームには、アートディレクターやイラストレーター、香蘭女子短期大学や久留米大学の学生も加わり、伝統と今のいいところを掛け合わせて服づくりに挑みました。
そして、ブランドの皮切りとなる最初のコレクションは4種のチェック柄をモチーフにした10型の春夏アイテムを発表。2021年3月中旬から6/16までクラウドファンディングの「Makuake」で販売中です。
↑デザインは、「-by RYOJI OBATA」の小畑氏。
MADE IN JAPANのチェック柄ブランドを目指して
「シマオリチェック」にはいくつかの特徴があります。
まずは、日本発のチェック柄であること。これまでチェック柄といえば、海外のイメージがあったのではないでしょうか。春夏はギンガム、秋冬はタータンなど、古今東西、老若男女に愛され、流行に左右されずに長く着られる柄なのに、MADE IN JAPANのイメージがないなんてもったいないと考え、考案していったそうです。
↑幅広い年代に愛されるチェック柄と着やすいデザイン。
2つ目は、経(たて)糸と緯(よこ)糸の重なりで彩るコットン素材。天然素材の綿を使う久留米縞織は、糸を織る前に染める先染めという技術が特徴的なんだそうです。発色と着心地が良く、耐久性も強みだとか。
そして、やはり職人の技です。糸から丁寧に染め、経糸と緯糸を織る技術の高さは、伝統工業ならではのクオリティを誇ります。
今後はよりパーソナルに深く刺さる服づくりに期待
「シマオリチェック」のコンセプトは、「自由な色、自由な個性」。
皮切りとなった4種10型の服も、彩豊かな魅力がありますが、今後は誰にでも似合う服とは対極の「私だけに似合う色を着こなす楽しみ」を提供していくことを目指していくそうです。
↑まずは春夏アイテムのみですが、今後の展開にも期待。
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