住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
福岡の名店を紹介する「私、この店、大好きなんです。」。この本は、福岡在住で食べることや呑むことが大好きな56人が、自身の愛する店(一軒)を熱く語ったユニークなグルメ本です。
食を楽しむ福岡の人たち
福岡は、”美味しい街”といわれています。
もつ鍋、ラーメン、めんたいこといった全国区の名物ばかりではなく、魚、野菜、お肉料理などバリエーション豊富な食材を使った飲食店は、高級店から安くて美味しい店までが揃っています。
福岡の人は、美味しい食事を楽しむことが、人生の優先順位の中でかなり高い位置しめていると思います。
それを裏付けるデータとして、
・食事がおいしい街ランク 2位(1位札幌)
・全国市場(漁港)取扱い金額 1位
・フランス料理店の数 2位(1位京都)
・全国のワイン購入量 1位
・全国のワイン店の数 1位
・世界のレストランの数 世界4位(1位東京・2位パリ・3位ミラノ)
福岡に暮らす人にとって、食事を楽しむということは、人生の重要な要素のひとつです。
家族と、気の合う仲間と、学校や会社の同僚と、仕事のお付き合いでと、福岡におけるコミュニケーションは「今度、ご飯食べよう!」からはじまります。
自分にとっての三つ星店を紹介する本
そんな福岡の街ですから、有名店や老舗の名店を紹介する情報誌やウェブサイトはすでに余りあるほどあります。
が、この度、ユニークな目線で福岡の美味しい店を集めた本があります。
タイトルは、
「私、この店、大好きなんです。」
出典「私、この店、大好きなんです。」
発行は、福岡で知る人ぞ知る弓削聞平さん。福岡在住の編集者として「福岡」と「食」をテーマに編集や出版を行い、グルメマガジン「epi」「ソワニエ」元編集長であり「ぐる〜り糸島、「気楽で楽しい街の寿司屋」他の出版を行い、取材以外でも年間のべ1000軒の外食外酒しているという福岡の食を語る上でかかせない達人です。
発行人・編集 弓削聞平 氏
その弓削さんが、考えたこの本のコンセプトは、単純にしてユニーク、
”この本は、福岡在住で食べることや呑むことが大好きな方々56人に、ご自身の愛する店について書いていただき、それを1冊にまとめたものです。”
福岡に暮らす様々なジャンルで活躍するグルマンが「わたしの1店」を紹介。
登場するグルマンは皆福岡在住の映像作家、弁護士、写真家、不動産業、テレビタレント、人気ブロガー、建築家、グラフィックデザイナー、料理研究家、法律事務所代表、広告プランナー・・・等々。
語られるのは、わたしの店への熱い熱情。
出典「私、この店、大好きなんです。」
取り上げられる店は、フレンチ、イタリアン、小料理屋、居酒屋、タイ料理、ラーメン屋、喫茶店、炉端焼き、おでん屋、蕎麦屋、バル、バーと・・・ジャンルレス。
巷によくある情報誌のように、お店の外観、料理人や料理の紹介といった構成で取材し、プロのライターがテキストをまとめるのでなく、この本「私、この店、大好きなんです。」は、全て推薦者自身が原稿を執筆。
プロのライターによるスマートさをかなぐり捨てあらわれる”わたしのこの店”に対する一途な愛が語られます。
掲載店舗は56店。福岡に住んでいても知らない店も多く、また「美味しい」を求めて福岡へ訪れる観光客やビジネスマンにもお勧めの本です。並みの情報誌、グルメサイトでは取り上げられない”福岡のホンモノの店”が勢揃い。
いつもバックにしのばせておきたい1冊です。
ちなみに、この本のあとがきにさりげなく紹介される弓削さん自身による、「わたしの私的三つ星店」も必見です。
Information
タイトル
私、この店、大好きなんです。
文
食いしん坊のみなさん
編集
弓削聞平
デザイン
宮崎陽子
発行社
聞平堂
定価
1,200円(税別)
発行日
2021年1月22日