kinochinema

映画も世界も人生も、多様な選択肢があるほど豊かなものになると信じたい

公開日

muto編集部

福岡市の中心、天神地区に今年オープンした “キノシネマ天神”が人気です。座席数各85席、3スクリーンを備え世界各国のアート系・インディーズ系など個性的な作品を上映する映画館に、九州各地からシネフィルがかけつけています。

安心・安全対策を完備した映画館

「キノシネマが福岡にできる」
九州の映画ファンにとっては胸踊るニュースとして話題になった『キノシネマ天神』。6月のオープン時は、コロナ禍の第一波真っ最中であり、娯楽施設全般が自粛営業や人数制限による対応を迫られていました。
しかし、現在はウィルスの感染経路や特性も徐々に解明され、空調設備を完備した映画館(キノシネマは、館内の空気が20分で入れ替わる)の安全性は保証されていることから、連日多くの映画ファンがキノシネマ天神に駆けつけています。

キノシネマ 天神の個性的な上映作品のセレクトはどうやって行なっているの?

キノシネマ天神の個性的な上映作品。そのセレクトに秘密を聞きたくて、支配人・大山勇さんを訪ねました。
「キノシネマで上映する作品の基準は、質が高く良質の映画だけれど、他の映画館では上映しないだろうな、といった作品を大事にしているところです。」

オープンから間もなく半年が過ぎ、福岡のお客様の傾向も見えてきた。
「天神の街の映画館ということもあると思いますが、若者向けのアート作品は人気がありますね。もちろんマニアックなインディーズ作品も好評です。コアな映画ファンが遠方より来館され、なかには朝から夜まで何本も観て過ごされるお客様もおられます。重厚なテーマで一見難解に思えるような作品もコンスタントに来場者があり、福岡のポテンシャルを感じますね。」

キノシネマ 天神

キノシネマ 天神・支配人 大山勇さん

年末年始、イチオシの作品は、『AWAKE』です

大山支配人に、クリスマスシーズンから年末年始にかけての”推しの1本”を聞きました。
「個人的にも『AWAKE』がおすすめです!この映画は面白いですよ。」
「天才棋士に敗れ、プロになる夢を諦めた主人公(吉沢亮)が数年後、最強将棋ソフト開発者としてかつてのライバル(若葉竜也)と再戦を果たすというストーリーです。夢の終わりは人生の結末じゃない、常識破りの挑戦を描いていて、映画を観た後に力が湧いてくるような作品です。

12月25日公開
[監督]山田篤宏 [出演]吉沢亮、若葉竜也
[配給]キノフィルムズ/木下グループ 

いわゆるメジャー系の大作映画のシネコンは数多くあれど、ヨーロッパやアジア、国内の個性的な映画を上映する映画館がめっきり減ってしまった昨今。
キノシネマ天神では、1日に10本から15本ほどの映画が上映されています。

莫大な宣伝費を使う大作映画がある一方、最近ではSNSなどから徐々に評判を呼び、時間をかけて知名度が上がりヒットにつながる作品も多くある。映画も世界も、そして人生も多種多様な選択があればこそ豊かなものになると信じたい。
「あそこの映画館に行ったらなんかいい映画をやっている、と思われるような映画館であり続けたい」と言う大山支配人の言葉に誘われて、いつもと違う今年の冬ではありますが、贅沢な映画体験を堪能したい。

キノシネマ 天神こだわりの贅沢座席

キノシネマ

1. 座席は交互にずらして配置(スクリーンがより見えやすい)
2. 両サイド肘掛けでどの席もストレスフリー(ドリンク両方置けます)

キノシネマ

3. リクライニングシートでゆったり鑑賞(15度までお好きな座席角度に調整可能)
4. 着席時でも前を通れる広い通路(座席への移動がスムーズ)

Information

名称

kino cinéma天神(キノシネマ天神)

住所

福岡県福岡市中央区警固1-15-38カイタックスクエアガーデン 1号棟3階

お問い合わせ

092-406-7807

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