空に住む

青山真治監督7年ぶりの長編映画
『空に住む』

公開日

muto編集部 岡浩行

©️2020 HIGH BROW CINEMA

『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭批評家連盟賞受賞ほか国際的に高い評価を得る青山真治監督。実に7年ぶりの新作となる映画『空に住む』には、豪華キャストが集結。10月23日より全国ロードショー。

青山真治監督、待望の新作

先だって青山真治監督等とともに通称、立教ヌーヴェルバーグ(*)の一人と呼ばれる黒沢清監督の『スパイの妻』が、ベネチア映画祭の銀獅子賞に輝きましたが、そのニュースと合わせて青山真治監督の新作の公開の知らせを聞くと、日本のシネフィル(映画狂)は、久しぶりの心踊る興奮に包まれているのではないでしょうか?

青山真治監督による7年ぶりの長編映画『空に住む』が、2020年10月23日(金)より全国公開されます。

空に住む

本作は、『EUREKA ユリイカ』でカンヌ国際映画祭批評家連盟賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得ている青山真治監督の7年ぶりの長編となる作品です。両親の急死に直面した主人公が一人、東京、大都会を見下ろすタワーマンション39階の部屋に住むことになり、猫とともに暮らす日常を軸に、様々な境遇で悩みを抱える女性たちのドラマを、丁寧に織り込まれたシルクのような映像と編集によって艶やかに描かれた作品です。

*立教ヌーヴェルバーグ
1980年前後に立教大学当時立教大学の講師として「映画表現論」の講義を持っていた蓮實重彦の影響を受け講義を受講した自主映画制作サークルのメンバーやその活動についていう。青山真治、黒沢清の他、周防正行、森達也、塩田明彦など。

【関連記事】ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞 黒沢清監督『スパイの妻』

主演、多部未華子。共演者にも豪華メンバーが揃う。

両親の死後、孤独に苛まれる主人公・直実を演じるのは、多部未華子。ドラマ「私の家政夫ナギサさん」や映画『アイネクライネナハトムジーク』などに出演し、高い評価を得てきた女優が、青山組初参加で迷い傷つきながらも強くなっていく女性の心理を掘り下げ、新たな魅力を発揮しています。

空に住む

また共演者も豪華メンバーです。直実の後輩で複雑な事情を抱えた妊婦・愛子役を務めるのは、映画『愛がなんだ』での鮮烈な演技も記憶に新しい、岸井ゆきの。

何不自由なく暮らしながらもどこか空虚さを感じ、何かと直美の世話を焼く叔母・明日子役には、ドラマ「MIU404」で元ホステス役を演じ話題となった美村里江。

空に住む

そして直実と同じタワーマンションに住むスター俳優・時戸森則役を、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマー・岩田剛典が演じています。

空に住む

他にも、永瀬正敏、岩下尚史、髙橋洋、柄本明、鶴見辰吾、大森南朋など、日本を代表する俳優陣が脇を抱えています。

Information

タイトル

空に住む

監督・脚本

青山真治

脚本

池田千尋

原作

小竹正人「空に住む」(講談社)

スタッフ

音楽 長嶌寛幸、音響 菊池信之、撮影 中島美緒、照明 松本憲人 、美術 清水剛、装飾 石田満美、編集・グレーディング 田巻源太

キャスト

多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典、鶴見辰吾、岩下尚史、髙橋橋洋、大森南朋、永瀬正敏、柄本明

公開

10月23日(金)よりT・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13ほか全国でロードショー

製作

HIGH BROW CINEMA

制作プロダクション

カズモ

宣伝

ミラクルヴォイス/フィノー

配給

アスミック・エース

関連記事