住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
福岡市内から車で1時間の場所にある、フルーツ王国・うきはに出かけてきました。お盆休み期間に出かけたこの日はこれ以上ないぐらいの快晴、うだるような暑さでしたが、緑や水が豊かな場所だと不快指数も高くないから不思議なもの。山奥のスモークレストランや絶景スポット、おいしいスイーツまで寄り道の記録です。
思い立って、福岡のフルーツ王国「うきは」へドライブ
<今回登場するスポット>
・IBIZA SMOKE RESTAURANT
・つづら棚田
・浮羽稲荷神社
・jingoro
・COCON CAFE&GELATO
・MINOU BOOKS AND CAFE
ボード&カードゲーム、ダーツ、麻雀、惰眠……私の好きなものは大抵クローズなものばかりで、そのほとんどがコロナ禍で塞がれ、こもりっきりにも拍車がかかりこのままでは、1文字も書けない。そんな危機感を抱き、数少ない趣味である車と運転というキーワードを頼りに、自分に鞭打って、ドライブに出かけることにしました。
思えば、自粛期間中も2〜3日に1回は、車や自転車でふらふらと遠出をしてはベンチに横たわってのんびりしていました。目的を持ってどこかに行くというよりは、気のむくままに乗り物を走らせ、景色がただただ動いていく時間がたまらなく好きです。
というわけで本題へ。前日の深夜に誘っておいた友人の家に午前中ギリギリに迎えに行き、「今日の行き先は、うきはです」と告げました。持つべきものはフレキシブルな友人ですね。
まずは「IBIZA SMOKE RESTAURANT」で腹ごしらえ
まずは、「何かおいしいものでも」と「IBIZA SMOKE RESTAURANT」へ。福岡市・薬院にも姉妹店を持つ、人気のスモークレストランです。
基本的に平日はお休みなので、この日もダメもとでしたが、運良く入れました。果てしなく緑が広がる山奥に、洗練された外観のお店を見つけて、思わず、「おおおぉ」と声が。よく絵本で、迷って疲れた主人公がふらっと見つけた一軒家でひどい目に遭うお話がありますが、あれってこういう気持ちなんだと思います(たぶん違う)。
エアコンがなく、屋根から水を流す音としぶきでひんやり
空も川も緑も全部乗せで楽しめるテラス席。ちょっと暑いけど、居心地最高
「みのう豚のスモークポークステーキの巨峰ソース」。肉厚のステーキは、香りも風味も豊かで、ほんのり甘いソースとの相性が抜群でした
「本日の食材のパエリア」、この日はひよこ豆と魚介でした。彩りといい、栄養バランスといい、食べ応えといい、パエリアって本当食卓を華やかにしてくれます
屋根から落ちてくる水が天然のクーラー、見ているだけで涼しげです
気持ちよく晴れた日は、外で食事を楽しみたくなりますが、特にスモークはアウトドアとの相性が良いので心身ともに満たされました。まだ昼だけど、今日はもう“良い1日認定”間違いなしです。
何でもない景色がとても美しいうきは
水と緑に恵まれているせいか、走る道中の何気ない風景もとても美しくて、思わず車を停めて、写真を撮りたくなる場所がたくさんありました。
途中、日本の棚田百選にも選ばれている「つづら棚田」が近いことを知り、ちょっと寄り道してみました。棚田って、山の斜面を地道に一鍬ずつ掘り起こして石を積み上げてつくられていて、その過程に思いを馳せると胸熱なんですよね。
現地の解説看板には、「日本のピラミッド」と書いてありました。田植えの頃、水が張った状態も美しく、稲穂が実る秋には彼岸花も咲くそうですが、季節によってさまざまな顔を見せてくれそうです。
帰り道で見つけた緑のトンネル
丸いタイプのポストも久しぶりに見かけて思わずパシャリ
傾斜が緩やかながら放射線状に広がる棚田に青々とした緑
そして、次の目的地へ向かう道中、左右にはブドウ畑が広がっていました。さすが、フルーツの里。袋の中でたっぷり陽を浴びて、あま〜く育っているのでしょう。スーパーで再会できる日を心待ちにしております。
さらに道を進むと、「浮羽稲荷神社」があります。赤い鳥居が91基並ぶ様が何ともフォトジェニック。この日は、スケジュールの都合上(35度以上の真夏日でへこたれた……)、上までは上がらなかったのですが、また行ってみたいスポットのひとつです。
道のそこかしこにこんなブドウ畑が。射し込む光まで美しい
山に沿って鳥居が続いています
旅先で出会いたいおやつや器を見に「jingoro」へ
いろんなスポットに目移りしながらも、やっとたどり着いた次の目的地は、「jingoro」。木の器と手作りのイス、パンや焼き菓子を販売するお店です。
食は、イートインとテイクアウトの両方楽しめ、オリジナルの器も。店内は広々していて、大きな窓のおかげで明るく、居心地も最高、まさにドライブで出会いたい理想形のお店でした。
余計なものが削ぎ落とされたプレーンな印象は店内まで続きます
広々していて、リラックスできる、この非日常感がたまらない
奥の手作りのイスもとてもかわいかったです。玄関に置いたり、植物を載せたり、使い方もさまざま
色合いや表情もひとつひとつ違って、温もりの感じられる器たち
この日は、パンとジャムと焼き菓子とドリンクをテイクアウト。フルーツの里でつくられたジャムなんて、買わないという選択肢はなく、あんずと柚子を買って帰ることに。常温で買って帰れるお土産、最高です。
おやつにも手土産にもちょうど良いサイズ感の焼き菓子や紅茶
もも、あんずなど、果肉がゴロゴロで贅沢です。ラベンダー風味のミルクティーもレア
何を選んだか控え忘れたけど、これ確か、「ローズヒップサイダー」でした
ジェラート屋さんを見つけたら、その日1日が幸せに染まる
そして、この「jingoro」を目指す道中に見つけたジェラートショップ「COCON CAFÉ&GELATO」にも寄り道。閉店ギリギリにすべり込み、テイクアウトできました。
普段はそんなにアイスを食べる方でもないのですが、旅先で見かけたソフトクリームとジェラートは買わずにはいられません。ちなみに写真のジェラートは何味に見えますか?
バニラとイチゴ?ラズベリーとラムレーズン?
正解は、「白チョコきなこ&ショッキングドラゴン」です。独自性がすごい。
そして、本当にきなこの優しい甘さとドラゴンフルーツにミルクのバランス感が絶妙で最高においしかった。「たぶん今、今年の夏のハイライトだな」と冷たいアイスを舐めながらやや切なくなりました。
ちょっとめずらしいフレーバーもたくさんありました。ほかにもピスタチオやカプチーノも気になったので次回試したい
真夏日なんだから、生きているだけで自分を甘やかそう
さてさて、お次は最後の目的地「MINOU BOOKS AND CAFÉ」へ。ご存知かもしれませんが、うきはは、近年おしゃれスポットが増えていて、寄り道したいところが多すぎました。出発が遅かったことをこの辺りで大いに悔いはじめていますが、同時に「1日で全部味わい尽くすよりは、何度も通えるじゃないか」とポジティブに変換もしはじめています。
そして、生きているだけで褒められてもおかしくないほどの猛暑だったので、誰に後ろ指を刺されても、何度だってお茶をします。隙あらば、炭酸と甘いものを補給しまくります。
「MINOU BOOKS AND CAFÉ」の入り口、映画の1シーンのような映え感
本屋さんって通常、並ぶ本棚の間をぐるぐる巡ることが多い気がしますが、ここは平積みも多く、いろんな角度で本を見せていてギャラリー感覚で楽しめます
まるで本の森。この部屋にそっくりそのまま引っ越しきて住みたくなります(とてもご迷惑)
文具好きとしては、このコーナーも見逃せなかった。つい手にとってしまいます
うきは産のももの果肉入りシロップのソーダに、ももの自家製ジェラート。控えめに言って、「ここはパラダイスか」と思いました
とにかく真っ青な1日だった
夏の休日は、とにかく青が見たくてたまらなくなります。海でも空でも良いのですが、とにかく青を摂取すれば、その休日は最高の思い出になるような気がします。お盆の最中に何の準備もせず、弾丸で出かけて、どうなることかと不安もありましたが、うきはとっても素敵なところでした。
青い空と川、緑の芝生。はい、最高
河川敷って、それだけでエモい。カルピスとかポカリスエットのCMみたいな、いくつになってもキューっと切ないものが込み上げます(私だけでしょうか)
季節によって旬のフルーツや棚田の表情が変わるから、また違う季節にも行ってみたいと思います。ご家族連れなら、フルーツ狩も楽しいはず。
とりとめもない写真日記のような小出かけ記にお付き合いくださってありがとうございます。
またいつの日か。
Information