カッシーナ・イクスシー福岡店

リニューアルした「カッシーナ・イクスシー福岡店」の楽しみ方

公開日

muto編集部

CAPITOL COMPLEX TABLEとCOMMITTEE CHAIRのダイニングや、MON-CLOUDのシステムソファを配置したメインスペース

イタリア発のインテリアブランド「Cassina(カッシーナ)」は、革新性、オーセンティシティ、そして技術力と熟練した職人技の融合によって、最上のデザインを表現するためのすべてを「The Cassina Perspective」のコンセプトの元に展開。そんな「Cassina」のコンセプトを体感する直営店の一つ「カッシーナ・イクスシー福岡店」が今年3月にリニューアル。新しくなった空間と1世紀近く続くブランドの魅力に迫ります。

知らないなんてもったいない、
洗練された空間で出会う、思い描いた“理想の暮らし”

アレッシオ・ジャコメル氏が考える、「カッシーナ・イクスシー」の魅力

アレッシオ・ジャコメル
スイス出身、チューリヒ大卒。アジア市場における高級消費財ビジネスを学んだ後、リシュモン ジャパンの「オフィチーネ パネライ」で要職を歴任後、クリストフル ジャパンの最高経営責任者に就任。その後、ダミアーニ・ジャパン社長を経て、2023年にカッシーナ・イクスシーの代表取締役社長に就任した。

入社当初のカッシーナとイクスシーの印象について

-まずはアレッシオ・ジャコメル代表に入社当初の「カッシーナ・イクスシー」の印象について伺いました。

アレッシオ・ジャコメル氏(以下、ジャコメル氏) 『カッシーナ』については、その象徴的なアイテムはもちろん、名だたるデザイナーたちとのコラボレーションの歴史も含めて、よく知っていました。ただ、入社当時はカッシーナ社が大切にしているブランドの価値観やDNAが、日本市場では十分に表現されていないと感じました。現代の消費者は非常にグローバルで、旅慣れており、情報にも精通しています。だからこそ、カッシーナの本質的な魅力をそのまま、日本の文化やライフスタイルに合わせて丁寧にローカライズし、日本市場にも〟完全なカッシーナ体験〝を届けるべきだと強く感じました。
 一方、もう一つの柱であるオリジナルブランド『イクスシー』について、当初は一つのブランドに過ぎないと思っていましたが、実は一つの〟思想〝ともいえるデザイン・フィロソフィーだと気づきました。創業者のビジョンに根ざしながら、カッシーナを補完する存在として、非常に洗練されたセレクションを提供しているのです。我々はカッシーナの日本における正規輸入総代理店であると同時に、他にも世界中から厳選したブランドを取り扱っています。さらに特筆すべきは、日本国内に自社の開発部門と製造施設を有しており、マーケットに最適化したオリジナル製品の企画・開発も行っている点です。これは非常に希少で、力強い競争優位性だと思います。

-また、現在の「カッシーナ・イクスシー」の魅力について、ジャコメル氏はこう話してくれました。

ジャコメル氏 弊社ほど『トータル・ライフスタイル・ソリューション』を提供できるブランドは多くないと思います。家具にとどまらず、ドイツの最高級キッチンブランド「ジーマティック」、イタリアの美しいテキスタイルブランド「デダール」、そして「G・T・デザイン」をはじめとするラグなど、幅広いカテゴリーで最上級のプロダクトをキュレーションしています。カッシーナのみで統一された空間をつくることももちろん素敵ですが、複数のブランドを自分の感性でミックスし、唯一無二のスタイルを表現することにも美しさがあると私は考えています。弊社では、お客様のスタイルに合わせたトータルコーディネートを実現できます。

家具の購入を自分への投資と考える

-次に、家具をきちんと選んで購入することがその人にとってどんな影響を及ぼすのかを質問してみました。

ジャコメル氏 私は、家具を購入すること=自分や家族への投資だと考えています。例えばベッド。人生の中で最も多くの時間を過ごす場所だからこそ、最高の快適さと美しさを備えたものを選んでほしいです。
 高級家具はステータスではなく、長寿命・持続可能性・価値の象徴です。品質の良いソファは何十年も使えます。カバーは交換可能で、クッションもメンテナンスできますし、時間とともにその人の暮らしに寄り添って進化していくのです。結果的に、低価格で短命な家具を繰り返し買い替えるよりも、長い目で見て経済的とも言えるでしょう。近年は円安の影響で購入に慎重になる方も増えていますが、自分が本当に気に入った『一生もの』のインテリアを選んでほしいと思います。家具はただの物ではなく、人生のパートナーなのです。

新しく生まれ変わった福岡店の魅力

-最後に、福岡の印象と福岡店の魅力についてお話しいただきました。

ジャコメル氏 福岡は日本でとても好きな街の一つです。新しいものに対してオープンで、感度が高く、デザインセンスに優れている方が多い印象があります。私は福岡こそ日本のイタリアだ!と思います(笑)。だからこそ『カッシーナ・イクスシー』は、福岡の方ととても相性が良いブランドではないでしょうか。青山本店はフロアごとに異なる雰囲気を演出していますが、福岡店はそのノウハウを生かし、カッシーナ、イクスシー、そして世界各国から選び抜かれたパートナーブランドが自然に共存する最新の空間となっています。『カッシーナ』のデザイン哲学をより深く体感できる空間なので、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいです。

福岡に誕生した、新たな感性の拠点
カッシーナで体験する心地よい生活空間
|Cassina

3月のリニューアルで大幅に改装された、キッチンを設置したリビングダイニングスペース。ドイツ発のキッチンブランド「ジーマティック」の最新作を含むLDK+セミアウトドアエリアを一つの「Casa(=家)」と見立て、世界のカッシーナストア共通のパンチングメタルで他のブースと緩やかに空間を隔てている。

ショーウィンドウに設けられたパトリシア・ウルキオラのデザインによる装飾壁が印象的な空間は、家具・照明・ラグ・小物と全てカッシーナの商品でコーディネート。 アントニオ・チッテリオが初めてカッシーナのためにデザインした流れるような形状とアルミニウムフレームが特徴の「ESOSOFT ソファ」と、カッシーナのベストセラーの一つである「HOLA チェア」を中心にコーディネートしている。

2025年3月にリニューアルオープンした「カッシーナ・イクスシー福岡店」。約590平方メートルのフロアを全面改装し、青山本店、大阪店と同様にメインブランドであるカッシーナの世界観をその哲学のもとに作り上げ、カッシーナのアイデンティティにフォーカスした内容に生まれ変わりました。

カッシーナのデザイン哲学は『The Cassina Perspective』に集約。そこには「革新性、オーセンティシティ、技術力と熟練した職人技の組み合わせなど、最上のデザインを表現するためのコンセプト」と明文化されている。革新的な製品とモダンなデザインアイコンが融合した多彩なコレクションによって構成された新たな店内は、まさに『The Cassina Perspective』を体現する空間となっています。また、さまざまなスタイルやムードでコーディネートされた5種類の『Casa(=家)』の中に、リビング、ダイニング、ベッドルーム、アウトドアの12シーンが展開されているのも特徴的。さらに特筆すべきは、5つの『Casa』を壁でセパレートしながらも、ワンフロアに配置することで、コンセプトの異なるコーディネートをまるでチャンネルを変えるような気軽さでシームレスに見ることができる点。異なるデザインを一つの空間の中に配置しているからこそ、カッシーナのデザイン哲学をより深く感じることができます。

その細部まで計算された店舗設計についてアレッシオ・ジャコメル代表も「福岡店は2つの直営店のリニューアルを経て得た経験が活かされてる、自信ある空間」と太鼓判を押しています。

これまで存在は知っていても、敷居の高さを感じていた人や、家具にそれほど興味がないという人も、「空間を体験する博物館」ぐらいの気軽さで一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

落ち着いたカラーでコーディネートした寝室スペースは、明るく柔らかな空間に、革・木・大理石・毛皮といった素材の対象的な組み合わせが特徴。ヘッドボードとフレームがレザーで装飾された「ACUTEベッド」は、2つの大きなストレージドロワーを備え、機能的にも優れている。

パトリシア・ウルキオラデザインの壁紙が印象的なリビング。2022年に発表されたウルキオラによるデザインの「SENGUソファ」と、1935年にリートフェルトによってデザインされた「UTRECHTソファ」のコーディネートは、『歴史あるデザインアイコン』と『新しいプロダクト』を融合させるカッシーナならでは。

リビング・ダイニング・ベッドルームやアウトドアエリアなどのコーディネートに、「Detailsコレクション」の照明や雑貨がスタイリングされ、その空間を完成させている。それぞれの空間でデザインが対話しつつ、温かみのある快適な住環境を作り上げているのがわかる。

カッシーナがシーズナルで表現したいイメージのグラフィックを光壁に設えたリビング空間。身体を包み込むようなバックレストで背面のデザインも美しい「BACK-WINGラウンジチェア」は、フレームに無垢材を使用しカッシーナの木工のクラフトマンシップを強調している。

福岡店には、グループ会社であるエスエムダブリュ・ジャパンが取り扱うドイツのキッチンブランド「SieMatic(ジーマティック)」もコーディネートされている。1929年にドイツ・レーネで創業した「SieMatic」は、“Timeless Elegance”をテーマに「PURE」「URBAN」「CLASSIC」「MONDIAL」4つのコレクションを展開。95年以上に渡り時代を超えて愛されるキッチンを提供し続けている。国内初展示となる新作「S2 Next Generation」は、回転させることで「見せる」と「隠す」を両立する収納ユニット「Secret Space(シークレット・スペース)」を採用したユニークなデザインが見どころ。

毎日使うことを意識した
異なる文化が融合する境界を超えたデザイン
|IXC

IXCのアートディレクターを務めるデザインデュオ、GamFratesiによる「PLATOベッド」に、世界的に名高いイタリアのテキスタイルメーカー「リモンタ社」が手がけるホームリネンのオリジナルブランド「SOCIETY」を組み合わせたベッドスペース。その隣には部屋を香りで演出するルームフレグランスを配置し、寝室のイメージを高めている。

「IXC(イクスシー)」は、異なる文化や価値観を交差させ、境界を超えた新しいデザインを生み出す家具ブランド。そのデザインフィロソフィーである“Emotional Minimalism”は、モノの本質と感情が交わることで生まれる新しい体験を表現。木目の温もり、石や金属が放つ緊張感、そして細部にまで磨かれた面が生む輝き……それらのディティールが職人の手仕事と独自の技術によって一つに結晶しています。

そんな「イクスシー」の家具は、使い手に寄り添いながら自然のリズムと調和する佇まいが印象的で、時を重ねるほどに素材の表情が豊かさを増し、普遍の美しさを創出。木や石といった天然素材に加え、アルミやセラミックといった持続可能な素材にも着目し、それぞれの特性を生かしながら融合させているのも「イクスシー」ならでは。選び抜かれた素材と研ぎ澄まされたディティールは、触れる人の感性に心地よく響き、さまざまなインスピレーションを呼び起こしてくれるはずです。

また、「イクスシー」は家具という単一のプロダクトにとどまらず、空間へと広がり、唯一無二の情景を生み出しています。デザインと質感が織りなす洗練された空間体験こそ「イクスシー」の真骨頂。

世界各地の優れたデザイナーと協業し、ブランドの世界観を広げているのも「イクスシー」の魅力の一つ。2025年より、デンマーク人のスティーネ・ガムとイタリア人のエンリコ・フラテージによる「GamFratesi(ガムフラテージ)」がアートディレクターに就任しました。コペンハーゲンを拠点に活動する彼らは、デンマークのクラフトマンシップとイタリアの知的アプローチを融合させ、ミニマルな家具を創り出している。こうした多様な才能との協働が、「イクスシー」のプロダクトにさらなる深みと広がりをもたらしています。

information

店名

カッシーナ・イクスシー福岡店

住所

福岡市中央区渡辺通4-8-28 F.Tビル1F

営業時間

11:00〜18:00

定休日

毎週水曜(祝日の場合は営業)

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