高い都市機能を持つパースを州都に構える西オーストラリア州は、日本では体験できない絶景が多数存在します。今回はSNSにアップしたくなる“超自然の映えスポット”を目指し、インド洋に面した海岸線・コーラルコーストを北上しました。

まず紹介するのは、パースから約200キロほどに位置するピナクルズロックの群生地「ナンバン国立公園」。前回紹介した昼間の風景も大地と空のコントラスに驚きましたが、今回は星空です。星の光を遮るものがないこの場所では、空一面が星で覆われます。この神秘的な空を見るだけでも西オーストラリア州に来る意味があるのではないでしょうか。

ナンバン国立公園からさらに北上すること約350キロの場所ある「カルバリー国立公園」は、18万6千ヘクタールという広大な敷地を持っています。園内にある川の流れが4億年かけて形成した大渓谷「ザ・ループ」にそびえる巨大な奇岩「ネイチャーズ・ウィンドウ」がこちらのシャッタースポット。地層が何層にも重なり合っているようにも見える奇岩は、中央に高さ150センチ、最大幅2メートルほどの穴が空いていることからその名前が付けられました。大きく湾曲するマーチソン川やどこまでも続くブッシュと赤土の土地を眺めると、地球の大きさを改めて実感できます。

カルバリー国立公園から300キロほど先にある西オーストラリア州で初めて世界遺産（自然遺産）に登録された「シャーク・ベイ」を目指しさらに北上。途中立ち寄ったのは「ハメリン・プール」という静かな入り江。ここには世界最古の生物と言われる「ストロマトライト」が群生しています。そのハメリン・プールから60キロほど半島を北上した場所ある「シェル・ビーチ」には、白い小さな貝殻が110キロにも渡り敷き詰められています。貝の真っ白な浜と真っ青な海のコントラストは、一度見たら忘れられないほど。風が強い日には白い貝が花びらのように舞い、より幻想的な風景を見せてくれます。

旅の起点となる州都・パースも進化続けています。その一つがエリザベス・キーの完成。以前はなかったエリザベス・キーブリッジが建てられ、その近隣には古い建物を移築したカフェや人気のアイスクリーム店なども誕生していた。さらに「ザ・リッツ・カールトン・パース」や「ダブルツリー・バイ・ヒルトン・パース・ウォーターフロント」といった高級ホテルの建設も進行していて、近年中にまた大きく様変わりすることが予想されます。エリザベス・キーから望むパース市街のビル群とライトアップされた建設中のホテルが作り出す、近未来的なシーンも“映え”スポットの一つといえるでしょう。

そんな自然豊かで美しいパースを体験するオンラインサービスが、7月26日（日）に開催されます。パース在住のベテラン日本語ガイド・ジョンさんが、半日で巡るパースのオススメ観光スポットを紹介。オンラインで見所満載のパースをぜひ旅してください。