福岡県宗像市に鎮座する世界遺産の宗像大社は、日本の神社としては最古の歴史を持つとされています。
古くから海上交通の拠点であったこの地には、天照大神の御子人である宗像三女神が祀られ、あらゆる道を司る最高神として海の安全や豊漁などにご利益があるとされています。
宗像大社は、その歴史的・文化的価値から、2017年に世界遺産に登録されました。境内には、国の重要文化財に指定されていると本殿、約8万の国宝を収蔵・展示する神宝館の他にも文化財が数多く存在し、日本の神道文化を代表する施設のひとつです。

宗像大社は、1971年の大造営事業で建設された祈願殿跡地を2013年から「平成ノ大造営」と名付け改修工事が進んでいました。新たに完成した休憩所には、今後整備される庭園を見ながらお茶や、お菓子を楽しめる参拝者休憩所が4月1日よりオープンしています。

店内スペースには、甘味処として『むなかた茶愉』が開店。また地元の現代アーティストの作品を展示・販売するスペースも設けられ、心地の良い木造の空間が誕生しました。

『むなかた茶愉』では、福岡県産を中心に、地域の素材を取り入れた本格スイーツやドリンクを提供していきます。

また、イートインの他にもセレクトショップには、福岡県を中心に、九州で見つけた素敵な活動をしている商材の販売も行なっています。

今後も、福岡県を中心に九州で見つけた、焼き物、木材を使った加工品、健康や美を意識した商材、地産地消の素材を使った加工品などを販売していくそうです。

また、地元を中心とした現代アートの作家を支援するための展示空間もあります。
このスペースには、60cm四方のボックスに入る空間をアーティストに提供。
かつて日本家屋には、四季折々の掛軸や生け花などが飾られていた”床の間”がありました。生活の中に当たり前のように美を愛でる習慣があったことを思い出し、どこでも飾られるサイズの作品をアーティストの方々に製作してもらい、住空間やオフィスでアート作品を楽しんだもらいたいという思いが詰まっています。

参加作家には、博多人形師の中村弘峰さん、福岡出身のアーティスト銀ソーダさんや芹野直子さん。また、俳優、モデルとしても活躍中の倉中るなさんの作品も展示されています。

尚、アート作品の売上の一部は海の再生のための宗像国際環境会議「海の鎮守の森基金」に寄付されます。

宗像大社に参拝の際は、一昨年に完成した新祈願殿とともに、この参拝者休憩所も是非お立ち寄りください。