住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
多国籍な国・タイから生まれた魅惑の味をいただきます!
タイ料理といえば辛いと思いがちですが、実は多種多彩な料理が存在します。というのも、タイはカンボジア、ラオス、ミャンマー、マレーシアに隣接し、さらにベトナムや中国、バングラデシュからの移民も多く、それぞれの食文化が混ざり合っているから。地域によってインド風だったりベトナム風だったり中華風だったりと、香辛料の使い方が変化するのタイ料理の面白さ。さらに近年では欧米風のフュージョン料理も登場し、より多彩に変化しています。タイグルメを深く楽しむなら、一つの料理をいろんな場所で食べ比べるというのも面白いかもしれませんね。
カリカリフィッシュフライ&青唐辛子は無敵です。
「Yam Mamuong Pla Krob」と呼ばれるカリカリに揚げたクリスピーフィッシュフライ(プラーグローブ)とマンゴーサラダ(ソムヤム)を合わせた一皿。千切りしたマンゴーを干しエビと青唐辛子を絡めたマンゴーサラダは想像以上に辛い! そんな激辛のマンゴーサラダとフィッシュフライをいっしょに食べるのがこの料理の楽しみ方です。塩気と旨味がしっかりと味わえる肉厚の白身魚はマンゴーサラダの辛味でより味わい深くなり、箸もお酒も止まりません。カリカリのフィッシュフライとシャキシャキのマンゴーの食感の違いもこの料理の魅力です。
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世界一美味しいと評価されたカレー
日本でも人気の「Massaman Curry(マッサマンカレー)」は、元々タイ南部のご当地カレー。アメリカの情報サイト『CNNGo』の「世界で最もおいしい50種類の食べ物(World’s 50 most delicious foods)」という企画で、このカレーが第1位に選ばれたことから世界中で火が着きました。タイ名店「BLUE ELEPHANT」で味わったマッサマンカレーはラムチョップを使ったもので、イメージはカレーというよりビーフシチューに似ています。クセのあるラムもシナモンが効いたカレーと一体となることで臭みはほとんどなく、旨味がより強く感じられました。塩気と食感がアクセントになっているカシューナッツは名脇役。辛味、旨味、食感の全てがベストマッチするこのカレーが、“世界一美味しい”と称されるのも頷けます。
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店名
BLUE ELEPHANT PHUKET
住所
96 Krabi Rd., Tambon Talad Neua, Muang District, Phuket 83000, Thailand
疲れた胃を癒す薬膳風スープ
タイではトムヤムクンと並んで超メジャーなスープ「Tom Kha Gai(トムカーガイ)」。辛味はかなり抑えめでココナッツミルクのミルキーさが際立つこのスープには、香辛料はショウガ科の植物・ガランガル、コリアンダー、ライムリーフなどの薬膳系の素材がふんだんい使われています。辛味は唐辛子の辛さではなく、ショウガ系のホッとする辛さなので、夏の弱った胃腸にもピッタリ。具はシンプルにチキンとマッシュルームで、ライムリーフの香りが爽やかな飲み心地を演出します。
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店名
Banyan Tree Phuket
住所
33, 33/27 Moo 4, Srisoonthorn Rd., Cherngtalay, Amphur Talang, Phuket 83110, Thailand
欧米とタイの食文化が融合する肉料理
「Thai Marinated Phon Yang Kham Beef」という名のこの料理名を直訳すると、フォンヤンカム牛のタイ風マリネとなるそうです。フォンヤンカムとは地名で牛肉名産地で、そのタイのブランド牛を漢方薬でも使われるスパイスとマリネし、焼き上げたのがこちら。ミディアムレアに仕上がったフォンヤンカム牛は香り高く少し辛めのマリネソースとの相性が抜群です。脂の甘みがソースの辛味との相乗効果で、より甘く濃厚に感じることができます。タイと欧米の食文化が融合した新しさを感じる一品。
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本原稿および掲載写真は2013年に発刊されたmuto09号の特集をベースにリライトしています。COVID19渡航制限による入国条件を確認の上、快適な旅をご検討ください。
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