福岡県糸島市には、気になるちょとこだわった雑貨屋さんがたくさんあります。
今回紹介するのは、革製品とニュージーランド雑貨のお店『BLESS』です。

商品を見て・手にした瞬間から、皮を通じて感じる作り手の「優しさ」。作り手であり店主でもある井手英史（いで えいし）さんが、永く使えるモノをと思いを込めた商品は、「ミシンは使わずに手縫いで作る」。その理由は「永く使って欲しいから修理がしやすいように」と、「手縫いならではの温かみのあるステッチも魅力なんです」と語る店主。丁寧に作られる製品と革に対する思い、そして、その商品を選んでくれたお客様に対しての愛情さえも伺えます。

こだわりは作り方だけではなく、『人と自然にやさしいものづくり』も。だから、原料にもこだわりがあります。例えば、革は植物タンニンなめまわしを使うなど、環境にも配慮した素材を使用。また、革本来のキズやシワも隠さずに商品作りをするのは、その革の個性を生かした商品を作りたいからと、それもまた自然を感じさせてくれます。

モノ作りのプロセスや革製品を身近に感じて欲しと始めたワークショップは、今や市内外はもとより県外からもお客様が来るほどに。小学生からでも作れるキーホルダーや、予約が必要なミニウォレットなど本格的なモノまで制作が可能です。刻印も出来るので、贈り物にもお勧めです。

お子さんの6年間の思い出が詰まったランドセルを残したいと思う親御さんも少なくないはず。BLESSでは、その思いを気軽に実現してほしいという気持ちから、加工費などをもらうことなくお財布やペンケースなどにカタチを変えてくれます。6年間お世話になったランドセルに新たな息を吹き込むことにより、より永く側に置いていたい商品になりますね。

佐賀県出身の店主 井手さんがお店を出すなら糸島が良いと決めていたのは、約10年前の糸島が有名になる前のことと。被災地へのボランティがきっかけになり、自分を見つめなおすことに。その時に好きなバイクにまたがり度々訪れていた糸島で、出会った人たちとのふれ合いで、ここ、糸島への思いが膨んだそうな。その後、ワーキングホリデーでニュージーランドへ行ったが、戻ってきたのは糸島。10年前にふれた温もりを今は、革を通じ、お客様に伝えていることと思います。