住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
入場料のある本屋、「文喫」とは?
『文喫』は、2018年、東京・六本木の旧青山ブック センター跡地にオープンし、1,500円の”入場料を払う本屋”として話題になりました。
3月31日にオープンした『文喫 福岡天神』は、全国で2番目の店舗です。
岩田屋7Fの『文喫 福岡天神』の入り口は無料スペース。雑誌や新刊の書籍が並んでいます。
こだわりの『本』3万冊に囲まれれ1日中過ごせます
店内には、人文科学や自然科学からデザイン・アートに至るまで約三万冊の書籍を販売します。
一人で本と向き合うための閲覧室や複数人で利用可能な研究室、小腹を満たすことができる喫茶室が併設されています。エントランスでは約九十種類の雑誌を販売。
食事と会話を愉しめる喫茶室も配置
昔ながらの百貨店の喫茶を想起させる空間で、本を傍らに語らったり、ときには打ち合わせをしたり。食事もできます。
子ども向けの絵本や児童書も需実
こちらは、子どもたちが豊かな発想と世界をどこまでも広げながら思わず籠って読書したくなるような空間です。 枠組みをあえてつくらず、自然と興味関心がうつろいゆく子どものための本と出会う場所です。
コンセント完備。読書も仕事も居眠りもできます
じっくり吟味して特別な一冊と出会いたい方のための空間。西洋の図書館を感じさせる空気を纏い、時間を忘れて過ごしてしまうような空間です。
コンセントのあるデスクも用意されています。読書したり、PC開いて仕事したり、使い方は自由です。
本好きにはたまらない選書
3万冊が揃う本棚を眺めていると、選書の妙に気づきます。
文喫 福岡天神 入江店長に本のセレクトについてお伺いしました。
「限られたスペースでいかにテーマを持った書籍を揃えるかに苦労しました。様々なジャンルの本が並んでいますが、新刊や流行の本にこだわらず、各ジャンルの中で、絶対に押さえておきたい必読書を選書しました。」
”日本文学棚の一部、拝見”
島崎藤村「夜明け前」がこんな目立つところに。
夏目漱石の主要作品が”ちゃんと”揃っていることに妙に感動。
大江健三郎、古井由吉、平野啓一郎、多和田葉子、高橋源一郎というゴージャスな並び。
”政治学の棚の一部、拝見”
アーレントやシュミット、丸山眞男から宇野重規まで重鎮が揃っています。資本論の並びに、香港で今も獄中にいるジュシュア・ウォンの著作があり、さらにイギリスの格差社会を扱った名著「チャブ」が並んでいます。
”仕事術の棚の一部、拝見”
テレワークの本が目につきます。バラエティーにとんだラインナップ。
”ライフスタイルの棚の一部、拝見”
食にまつわる良書が並んでいます。片岡義男、平松洋子の平置きの本は、選書を行う書店のスタッフさんのお勧めでしょう。
店内の一角に無造作に重ねられた本の集まり、
上から順番に手に取ってみると、重ねられた本ごとに、遠くて近い、近くて遠い、テーマの繋がりがこの通り、
『文喫 福岡天神』利用方法
一、総合受付で入場バッジを受け取る
二、飲食受付で珈琲・煎茶(おかわり自由)を受け取る
三、じっくりと本を選び、好きな席で過ごす
四、意中の一冊と出会うかもしれない
五、店内の全ての本が購入可能
六、お帰りの際は入場バッジを受付に返す
Information
店舗名
「文喫 福岡天神」
住所
〒810-8680 福岡県福岡市中央区天神 2-5-35 岩田屋本店 本館 7F
営業時間
10:00 ~20:00(L.O. 19:30)
※諸般の事情により営業時間が変更になる場合がございます。
入場料
平日 1,650 円(税込)
土日祝 1,980 円(税込) 小・中学生 全日 550 円(税込)
※未就学児無料
席数
150 席