住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
「十四代 中里太郎右衛門オンライン展」が2月28日までの期間開催中です。展示・販売される作品はすべて十四代 中里太郎右衛門本人が手掛けた一点物。作品は期間中、中里太郎右衛門陶房・オンライン展どちらでも鑑賞・購入することができます。
十四代 中里太郎右衛門
ごあいさつ
朝早く起き、誰もいない工房へ行く。
仕事机に向かいながら
「ふう」と一息つく
部屋の中から木々の緑を感じ、鳥のさえずりに耳をすませる。
掻落しの壺の制作を始める。
かんなの「サクサク」という音がたまらなく心地よい。
「ああ幸せだな」と思う。
自然に囲まれ、自然に生かされていると感じる。
もう何にもこだわらなくてよい、世間のしがらみにとらわれなくてよい。
そう思うと伸々と制作していけるように思う。
近頃そう思うようになりました。
まだ未熟だと思い、これからもっともっと謙虚に生きていきたいと思います。
御高覧賜れば幸いです。
令和三年 一月吉日
十四代 中里太郎右衛門
唐津焼、中里太郎右衛門窯の歴史
“一楽・二萩・三唐津”と称され、千利休をはじめ江戸時代の大名や茶人、現代の目利きから陶芸ファンまで広く愛され続ける唐津焼。
唐津焼の発展の歴史は、今から約420年前、茶の湯が流行した桃山時代から江戸時代初期にさかのぼるといわれています。
太郎右衛門作
絵唐津茶盌
初期に作られた素朴な土の風合いと無駄を排し、簡略化された絵付けを特徴とする作風はいまでは「古唐津」とも呼ばれ、その後、1615年に唐津藩が藩内の陶工の中から三名の御用焼者師を任命します。中国陶工の初代福本弥作、李朝陶工の初代大島彦右衛門、そして、初代中里又七。唐津藩窯の始まりであり、中里太郎右衛門窯が歴史の舞台に登場した時でした。
太郎右衛門作
叩き唐津墨雲掻落し魚文壺
十四代中里太郎右衛門
桃山時代の古唐津を復興させた人間国宝・中里無庵を祖父に持ち、現代的な装飾で唐津に新たな方向性を示したとされる日本藝術院会員・中里逢庵を父に持つ、現当主、十四代中里太郎右衛門は、武蔵野美術大学院終了後各地で研磨を継ぎ、2002年の襲名以来、伝統的な技法を継承しつつ、唐津焼の世界に新風を吹き込む意欲的な挑戦を続け、名門中の名門、中里太郎右衛門窯を守り続けています。
十四代 中里太郎右衛門 プロフィール映像
そんな現代の名工、十四代中里太郎右衛門の作品世界をより多くの人々に感じ楽しんでもらうことを意図した展覧会、『十四代中里太郎右衛門オンライン展』が現在開催されています。
リアルとオンラインで鑑賞・購入できる展覧会
この展覧会、リアル展開としては、佐賀県唐津市の中里太郎右衛門陶房にて2月28日まで開催中であるとともに、オンライン上では、同じく28日まで40点以上の十四代中里太郎右衛門の作品が鑑賞できます。
加えてウェブサイトでは、中里陶房内の360度映像や、当代本人による作品説明動画などの充実したメニューも用意されています。
この展覧会で鑑賞できる作品はすべて、“作家もの”(十四代中里太郎右衛門自身の作品)であり、すべて一点ものの作品。壺、瓶、茶碗、花入、皿、片口、ぐい呑、鉢などの十四代中里太郎右衛門渾身の作品が並んでいます。
唐津太郎右衛門青掻落し瓶
そして今回の展示作品を会場とネットでも購入することができます。
現在のコロナ禍において、佐賀県唐津の陶房へ足を運ばなくとも作品の鑑賞と購入ができることは、陶芸ファンにとってはまたとない機会です。
太郎右衛門作
叩き唐津貝焼締壺
太郎右衛門作
唐津白地黒掻落し香炉
まずは、現在開催中のサイトにて技と美が凝縮された現代最高峰の芸術の息吹を感じてもらいたい。
十四代中里太郎右衛門 陶歴
1957年
十三代太郎右衛門の長男に生まれる
1979年
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
1981年
同大学大学院修了
1983年
太郎右衛門陶房にて作陶を始める
1984年
第16回日展にて叩き青唐津手付壺「貝緑」初入選
1990年
第22回日展にて「焼締壺90」特選受賞
第40回佐賀県展にて「焼締壺」県知事賞・永竹威賞受賞
1991年
佐賀新聞社文化奨励賞受賞
2000年
佐賀銀行文化財団新人賞受賞
2002年
十四代中里太郎右衛門を襲名する
2003年
第50回日本伝統工芸展にて「叩き唐津焼締壺」入選 以後2016年までに8回入選
2006年
10月天皇・皇后両陛下の佐賀県行幸啓に際し国史跡に指定された唐人町御茶碗窯の御視察を賜り、御説明の栄誉を受ける
2007年
日本工芸会正会員となる
2010年
佐賀県陶芸協会の副会長に就任
2011年
唐津市政功労者表彰を受ける
紺綬褒章受章
2020年
中里太郎右衛門陶房敷地内に御茶盌窯記念館を開館
十四代中里太郎右衛門
『十四代中里太郎右衛門オンライン展』(オンライン)
展覧会名
『十四代中里太郎右衛門オンライン展』
会期
2021年1月8日(金)〜2021年2月28日(日)
オンライン展
主催
株式会社 中里太郎右衛門陶房
株式会社 サガテレビ
『十四代中里太郎右衛門オンライン展』(オフライン)
展覧会名
『十四代中里太郎右衛門オンライン展』
会期
2021年1月8日(金)〜2021年2月28日(日)
開館時間
9:00~17:30
会場
中里太郎右衛門陶房
佐賀県唐津市町田3-6-29
休館日
毎週水曜日(祝祭日の場合は翌日)・第1、第3、第5木曜日
お問い合わせ
主催
株式会社 中里太郎右衛門陶房
株式会社 サガテレビ