住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
マッシブ(筋肉質)な3ナンバー
国内外のメーカーによる激戦状態が続くSUV市場。トヨタもその例に漏れず、フラッグシップのランドクルーザーに始まり、ハリアー、RAV4など強力な布陣を展開。この中でヤリスクロスはコンパクトクラスのC-HRとライズとの中間に位置するモデルとなる。基本骨格部分はヤリスと同様、TNGAコンセプトに基づく最新のGA-Bプラットフォームを持つが、車体サイズはひとまわり大きな3ナンバーとなり、全長については240mmも延長になっている。
広く取られたフェンダーアーチと、その中に収まる大径タイヤがオフロード感を醸し出す。ボディカラーはモノトーンの他、ルーフパネルが塗り分けされた2トーンと、合わせて15色をラインナップ。
SUVらしい高さを生かした充実のラゲッジスペース
ヤリスより大きくなったそのボディの大半はラゲージスペースに与えられており、荷室容量はヤリスの178リットルに対し390リットルと、ゴルフバッグが横積みできるほどの広さを実現。リアシートのバックレスト部分も多彩なアレンジが可能だ。
見た目的にはオーバーハングの長さはほとんど気にならないが、いざリアゲートを開けるとそこには広々としたラゲージスペースが。リアシートのバックレストは4:2:4に分割可倒が可能な他、デッキボードの高さも2段階に調整することができる
前席に対し着座位置を20mm高めることで、見通しがよく快適な居住性が与えられたリアシート。レッグスペースの余裕も必要にして十分な広さだ
エンジンは1.5リッターハイブリッドとガソリンの2機種を設定
搭載されるエンジンは3気筒1.5リッターハイブリッドと、同ガソリンの2本立てで、駆動方式は2WDと4WDを用意。ハイブリッド車には電気式モーター駆動のE-Fourが採用され、ガソリン車にはRAV4譲りの路面状況に応じた3つの走行モードが選べる本格的なマルチテレインセレクトを装備。車高が高いSUVの弱点でもある、突然の強い横風を受けた時のふらつきによる車線逸脱を抑止するトヨタ初のS-VSC機能(高速道路走行時)の追加も、注目すべきポイントだ。
チープでも無く不当に華美でもない、すっきりとしたデザインのインテリアはヤリスのテイストを反映したものだが、オプティトロンメーター(Zグレード)や電動パーキングブレーキなど細部の意匠が異なる
俺、運転ウマくなったかも?
今回試乗を行なったのは、ハイブリッド2WDのGグレード。走り出して間もなく感じられたのが、ステアリングやアクセルなど、一つ一つの操作に対するナチュラルな反応。スポーツカーのようなクィックさやダイレクト感とは若干異なる、しなやかな乗り味は、「俺、運転ウマくなったかも?」と錯覚するほどの心地良さを覚えた。あいにく30分程度の走行テストだったが「パッケージングを含め、各部の機能が裏方として最高の仕事ができる環境が整えられています」という、ネッツトヨタ福岡の髙柳氏の言葉の意図を実感できた。オーダーについてはコンパクトクラスからの乗り換えだけでなく、高級セダンや大柄なクロカン4駆からのダウンサイジング派もかなりの数が見られるとか。まさしくこれは、ヤリスクロスのクラスレスな完成度が受け入れられている証と言える。
シートやステアリングはもとより、アクセルペダルとブレーキペダルの最適な配置や取り付け部分の支持剛性など、理想のドライビングポジションを徹底追求。これら一つ一つの積み重ねが、心地よい乗り味をもたらしている
Interviewee
店舗名
ネッツトヨタ福岡
住所
〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目14番35号
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