住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
「小さなこと」を大切にする駒形克己氏の作品とその創作の足跡をたどるこの展覧会。
アメリカ時代の実験的な試作から、音楽やファッション、絵本のスケッチまで約200点を展示、現在イムズ(福岡市天神)にて開催中。
造本作家 駒形克己とは?
駒形克己(1953年生)は『Little Eyes』『Little Tree』などの絵本で知られる造本作家/デザイナーです。日本デザインセンターで永井一正のもと初期のキャリアを積んだ後、アメリカに渡り、ニューヨークでは CBS本社やシェクターグループでグラフィックデザイナーとして活躍しました。
1983年に帰国してからはオフコースや安全地帯などのレコードジャケット、コムデギャルソンなどのファッションブランドの招待状などのデザインを手がけています。
『Little Tree』 ワンストローク 2008年
1989年に誕生した長女の成長に向き合うことから絵本を作り始め、新しいタイプの絵本として注目を集めました。
現在は絵本に加え、ワークショップ活動で国際的に活躍しています。
また、九州では、九州大学病院小児医療センター病棟の環境デザインを手がけています。
『Little Eyes3 いろ・いろ・いろ』 偕成社 1990年
本展は、アメリカ時代の実験的な試作から、音楽、ファッションでの仕事、絵本の試作やスケッチまで、駒形の初期から現在までの足跡をたどる初めての展覧会です。
ズッカ ロゴ決定稿 1988年頃
特に、普段は見ることのできないアイディアやスケッチ、絵本の試作品の数々は、作品の制作過程と駒形の思考を辿ることのできる貴重な資料です。
また、駒形の絵本表現の特徴である切抜きや変形ページの魅力を立体的な展示で紹介します。
駒形は「小さなこと」を大切にしてきました。
手に収まる小さなサイズ、少数の人々とささやくような関係性から生まれた作品にご注目ください。
九州大学病院小児医療センター
駒形氏の絵本「もりのおいしゃさん」のストーリーを院内に展開し、森の動物をイメージした温かみのあるデザインで統一されているので、子ども達や家族が心地よく過ごせる場になっている。
駒形克己 ポートレート
プロフィール
駒形克己(こまがた かつみ)
造本作家/デザイナー。1953年静岡県生まれ。日本デザインセンターを経て、1976年渡米。ニューヨークでデザイナーとしてキャリアを積んだのち、1983年帰国。1986年ONE STROKE設立。以後多数の絵本を出版。1990年ニューヨーク近代美術館 MoMAミュージアムショップでの発売を機にその活動は世界へとひろがる。2012年急性リンパ性白血病を発病、翌年骨髄移植を受け退院。その翌年、 手話絵本の制作過程に密着したドキュメンタリー番組が放送され、同番組が国際エミー賞にノミネート。復帰後2014年からは後進の指導にあたり、2016年には、ボローニャ国際児童図書展にて、RAGAZZI SPECIAL MENTION AWARDを受賞、現在に至る。
インフォメーション
名称
小さなデザイン 駒形克己展
会期
2020年3月14日(土)〜6月21日(日)
開館時間
10:00〜19:00 ※当面の間、短縮営業
休館日
6月16日(火)
入場料
一般:400(300)円 学生:300(200)円
※団体入場に関しては、事前にご連絡ください。会場内の混雑・密集を避けるため入場制限をおこなうことがございます。
※再入場可 ※アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料
会場
三菱地所アルティアム(イムズ8F)
住所
〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
お問い合わせ
092-733-2050(10:00〜20:00)