
住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
公開日
muto編集部
今年のタイランドトラベルマーケット・プラス2025(TTM+2025)の会場となったチェンマイは、「北方のバラ」とも呼ばれるタイ北部にある古都で、美しい自然と歴史的な建造物が調和した魅力的な都市です。今回はそんなチェンマイを散策してみました。
タイ北部の都市・チェンマイにはラーンナー王朝時代から続く独自の文化であるラーンナー文化が根付いています。そんなチェンマイ旧市街には多くの寺院があり、「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」などの象徴的な寺院も少なくありません。今回はその中の一つ「ワット・プラシン」に訪れました。
ワット・プラシンは、ラーンナー王朝第5代パーユー王(1336~1355年)によって1345年に建立された旧市街で最も大きい寺院として、チェンマイで最高の格式を誇ります。黄金に輝くプラマハージェディー(仏塔)が印象的なこの寺院にはチェンマイの守護仏の1つであるシヒン仏(プラシン)の複製や歴代の高僧の像などがあり、その荘厳な雰囲気に圧倒されます。
カフェ文化が浸透しているチェンマイでは、街の至る所で特徴のあるカフェに出会えます。ワット・プラシンから徒歩1分ほどの場所にも、近年人気急上昇中のカフェ「アカ・アマ・プラシン」があります。2015年に開業した「AKHA AMA COFFEE」の2号店として2022年4月にオープンしたこちらは、オーナーの故郷でもあるアカ族の村からフェアトレードで仕入れた豆を使うこだわりのコーヒーが味わえます。
2024年に発刊された高城剛氏の著書「FUTURE OF SPECIALTY COFFEE スペシャルティコーヒーの未来」にも登場した日本人にも人気のこちらのカフェは、コーヒーはもちろん、スタイリッシュな店内も高評価。ワット・プラシンを訪れた際は必ず立ち寄りたい一軒です。
一杯ずつていねいに抽出したコーヒーは香り高く味わい深い。家庭用のドリップコーヒーなども販売しているのでお土産選びにもおすすめ
美しい田園風景が広がるチェンマイ郊外のサンカンペーン郡では、地元住民と交流しながら村の伝統的な文化を体験するエコアクティビティを実施。今回訪れたポン・ファイ・ラン・ヴィレッジでは、地元のお菓子「カノム・キー・メオ」(タイ語で猫のフンのデザートという意味?!)作り体験や綿織物「サンパンペイ」の製造見学&体験ができます。
お菓子は紫芋やカボチャにパームシュガーとココナッツ粉を混ぜた生地をこね、熱湯で茹でるというシンプルなもの。お菓子を作りながら、村の歴史や伝説なども聞くことができるのもこのアクティビティの魅力の一つです。
織物見学では、綿花からワタを取る作業から糸づくり、その糸を使った機織り作業までの一連を見学。また地元の方といっしょにそれらを体験することもできます。
このアクティビティは2013年からスタートしたもので、地元の方々は体験を通じて村に伝わる文化を知ってほしいと話してくれました。
村の伝統的なお菓子「カノム・キー・メオ」。紫芋やカボチャを捏ねて作る団子のようなこのお菓子はモチモチとした食感と控えめな甘さがクセになる
タイの代表的な綿織物「サンパンペイ」の体験も行われている。綿紡ぎから糸作り、さらには機織りまで見学可能。美しい織物ができる工程を一から知る貴重な体験プログラム
近年、世界のセレブの間でもエクササイズの一つとして注目を集めているキックボクシング。タイの伝統的な格闘技「ムエタイ」もその流行の影響で再注目されています。
「The CAMP」は日本人オーナーのダニー氏が8年前に開業したムエタイジムで、現在も世界各国からムエタイを習いに来るのだとか。生徒の9割はヨーロッパ圏の方で、本格的に格闘技を習いたい人だけではなく、仕事の合間のエクササイズとして訪れるデジタルノマドも多いそうです。
こちらでは宿泊可能なドミトリーが併設されているので、中・長期滞在も可能。トレーナーと共にセミパーソナルトレーニングが行えることや、断食と合わせたプログラムを用意するなど、さまざまなニーズに対応している点も人気の要因に。また近々タイの文化を学べる場としてのコワーキングスペースも増築予定。気になった方はThe CAMPの公式ホームページをチェックしてみてください。
本格的なジム施設とストイックな宿泊施設が併設されている。プロはもちろんノマドワーカーなどもエクササイズの一環として滞在することが多いのだそう
オーナーのダニー氏は日本人なので、日本人も安心して滞在できる。また、経験豊富なダニー氏を信頼し、ここに訪れる格闘技のプロも多い
タイ国政府観光庁が掲げる「5 Must do」で、今回はチェンマイのカフェを「Must Taste」、寺院を「Must See」、村での伝統体験やムエタイ体験「Must Try」として紹介しました。続いて「Must Buy」として「ワローロット市場」と「ナイトバザール」を紹介します。
「ワローロット市場」はチェンマイの人々に親しまれる市場で、ここでは生鮮食品から日用品、衣料品、医薬品などさまざまなものが揃います。また地元の人が利用することもあり、価格もリーズナブル。お土産選びの場としてもおすすめです。
チェンナイ市内のチャンクラン通り沿いに約1kmほど店舗が連なる「チェンマイ・ナイトバザール」もショッピングスポットとして人気です。ここではタイ北部の伝統工芸品やタイパンツなどの衣類のほか、絵画やアクセサリーなどを販売。また、値段交渉ができるのも魅力の一つ。旅の思い出になること間違いありません。
屋内に多種多様な商店がひしめき合うように並ぶワローロット市場
こちらはナイトバザールは毎日開催。平日でも多くの人が集まっている
言わずと知れた果物の王様「ドリアン」ですが、よく匂いが強烈な食べ物の代表格として紹介されています。ですが、きちんと時期を見れば程よい香りとねっとりとした舌触り、さらに上品な甘さを味わうことができます。
食べ頃は6月から3ヶ月程度。熟れ過ぎるとガスのような独特の匂いが発生するので、熟れた直後のものを選んでください。
ドリアンの実を叩いて熟成具合を確かめ、熟れすぎると音がどんどんと鈍くなり表面も少し黄味がかる
チェンマイの魅力的なスポットはまだまだありますが、長くなり過ぎるので#02は一旦終了です。#03では、タイ北部の3つの町を訪ねる「Must Seek」な旅をレポートします。
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