【タイ再発見#01】2025年タイ観光の注目ポイントを知る「TTM+2025」

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muto編集部

タイランドトラベルマーケット・プラス2025(TTM+2025)とは、タイの多様で持続可能な観光資源を世界に発信する、タイ最大級の観光商談会。今回は、TTM+2025の雰囲気と会場となったチェンマイを中心に、タイ北部の町や文化をレポートします。

最新のタイの魅力を世界に発信

タイランドトラベルマーケット・プラス2025(以下、TTM+2025)は、タイの多様で持続可能な観光資源を世界に発信する、タイ最大級の観光商談会。今年のテーマは「アメージングタイランド グランドツーリズム&スポーツイヤー」とし、訪れる人々にとって意義ある旅の体験を強調しています。

TTM+2025には、世界中の観光業会関係者が参加し、タイのホテルやツアーオペレーター、観光施設などが450以上出展。観光立国タイの大きな経済波及効果が期待されるイベントとなります。

6月4日・5日の2日間で行われたこのイベント、6月4日は「Must Do in Thailand」と題して、タイの魅力を4名の有識者がそれぞれの分野の目線で紹介。5日は、世界各地域のマスコミからタイ国政府観光局の各地域の総裁へ向けたインタビューが行われました。

TTM+2025の会場は、国際花博の記念として2006年に建てられた花博記念公園「ロイヤルパーク ラチャプルック」。80ヘクタールを超える広大な園内には、多種多様な植物のほか、世界各国をモチーフにした建築物が点在。園内の中央にあるロイヤルパビリオンは、1946年から2016年まで在位した故プミポン国王(ラーマ9世)の農業や持続可能性への貢献を称えて建てられたものです

新たなタイを知る「TTM Talk」

6月4日に行われた有識者による登壇会「TTM Talk」は、首相政策副アドバイザーであるドクター・スラポーン氏の「タイのソフトパワーについて」から始まり、タイのレストラン「Flavor of Siam」のキム・ステップ氏が「タイ料理の食の深さと食の可能性」について、地域デザイン創生活動を行うカモンナート氏は「タイの織物を活かした地域デザインとして創生」について、「Panpuri」代表のプラモート氏による「タイのアイデンティティーを詰め込んだ商品」の魅力について、それぞれ発表。タイのソフトの強さが際立つ発表内容と、登壇者それぞれの個性あふれるパフォーマンスに各国のマスコミも大いに盛り上がりました。

タイの魅力を熱く紹介する登壇者たち

総裁が語る、会場となったチェンマイの魅力とアジア向けた観光戦略

6月5日は、地域別の観光戦略の発表と各国マスコミからの質疑応答が行われました。
まず初めにタイ国政府観光庁総裁のターパニー・キアットパイブーン氏が、TTM+2025の会場となったチェンマイの魅力について解説。
「このイベントで初チェンマイの方も多いようですが、チェンマイはPerfect Travel Place(最適な旅行先)であるだけでなく、女子旅にも最適、女子一人旅でも最適な場所。チェンマイはローカルの知恵(Wisdom)が詰まった場所で、TTM会場内の展示ブースにあるようにタイ北部の素晴らしい文化が体験できます。今回のTTMでは「5 Must Do in Thailand(タイでやるべき5つのこと)」をテーマにした体験型ファムトリップを実施しているのでぜひご参加ください」。

またタイ国政府観光庁として外せない5つのこと「5 Must to do」についても以下のように説明。

・Must Taste ストリートフードからミシュランレストランまで、多種多様なタイ料理を味わう

・Must Try タイの国技・ムエタイを始めとする伝統的なスポーツやアクティビティに挑戦する

・Must Buy タイシルクといったテキスタイルや工芸品などの上質な製品に触れる

・Must Seek 息を呑むような絶景や隠れた名所を自ら探索する

・Must See 象徴的なランドマークや伝統的な祭事を見て楽しむ

その後、マスコミからの質疑にも丁寧に対応し、この会は終了しました。日本メディアが事前に提出していた質問には以下のように回答。
「日本は質の高い市場であることは変わらず、その日本市場をもっと拡大していきたいと考えます。新たな層に対して訴求することで全体的を底上げ推進。特に働いている女性を新たなターゲットとして、マラソンやゴルフをする女性へのスポーツツーリズムの側面から訴求できればと思います。また、アクセスの利便性を高めるも重要。まずは以前の(日本からタイの)フライト数をコロナ禍以前に戻すことも大事です。そして日本の主要都市からタイへの就航だけでなく、地方都市からタイへの就航も働きかけたいと考えます。さらに主要都市バンコク、チェンマイ、プーケットだけの誘客ではなく、Hidden destination(まだ知られていない魅力ある都市)への誘客にも注力したいです」

現在、日本の訪タイ者数は約105万人(2024年実績)。コロナ禍以前は188万人(2019年実績)の人は日本からタイへ訪れていたことを考えると、まだまだポテンシャルはあるようです。

各国のマスコミからの鋭い質問に回答するタイ国政府観光庁総裁のターパニー・キアットパイブーン氏

参加者へ向けた豪華なパーティーも見どころ

このイベントでもう一つ見逃せないのがオープニングセレモニーとチェンマイナイト。「Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre(チェンマイエキシビジョンセンター)」で行われたオープニングセレモニーでは、館内にさまざまな飲食ブースや体験ブースが登場。参加者にタイの伝統的な食や工芸などを楽しむことができました。また会場に設けられた舞台では伝統芸能やタイのミュージシャンによるライブなども披露。タイを一度に体験できる場所となっていました。

5日に開催されたチェンマイナイトは「チャルーム プラキアット公園」が会場に。開放的な野外会場ということもあり、オープニングセレモニーでは少し遠慮がちだった参加者もさまざまな体験を楽しんでいたように思えます。途中、民族舞踊で会場を練り歩くダンサー集団が登場したり、カクテルショーがあったりとこちらも大盛り上がり。最後は2026年度のTTM会場が「パタヤ!」と発表され、フィナーレを迎えました。

刺激的なタイを凝縮したようなTTM+2025に参加し、改めてタイの奥深さを知ることができました。次回は会場となったチェンマイの魅力を掘り下げます。

バラエティ豊かなブースに、参加者のテンションも跳ね上がります。参加者同士の交流もセレモニーの醍醐味となっていました

チェンマイナイトでもチェンマイの伝統工芸の一つから傘作りなどのワークショップブースやキッチンカーなどが登場。ポイントラリーなどもあり、野外ならではの楽しみ方ができました

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