住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
福岡のうまいものを探求するWEBマガジン「UMAGA」は、福岡のグルメたちを唸らせる記事が毎日更新されています。その中から、muto読者にオススメの情報をセレクトして定期的にお伝えします。今回は、焼鳥ではなく「鳥焼肉」という新境地を展開する店3選です。
九州初上陸の「Senca鶏」を、熱々の焼肉スタイルで頬張ろう![鳥焼肉 鳥玄]
未知なる食材との出会いは、さまざまな飲食店を訪ねる楽しみの一つ。新たな扉が開かれ、その産地や生産者と繋がるような高揚感を覚えるんですよね。そんな出会いが、鶏料理専門店「鳥焼肉 鳥玄」で待っていました。食材の名は、兵庫県播州産の希少銘柄「Senca鶏」です。
店主兼料理長を務めるのは、以前大阪で「Senca鶏」を食べて虜になった遠藤憲孝さん。生産元と交渉を重ね「あの感動を福岡にも広めたい!」との心意気で2020年3月に「鳥玄」を立ち上げました。大阪の著名建築家が手掛けたその店内はシック&アダルトな表情。デートにも良さげですね。
メニューを見ると、コース、セット、アラカルトと選びがいあるラインナップ。この日は一番人気の「満喫コース」(3,400円、注文2人前~)をオーダーしました。
冒頭を飾る「本日の1品」は、味噌と一緒に炊いた鶏ミンチを乗せた鶏味噌豆腐。2品目はたっぷり脂肪を蓄え、フォアグラ級のうまさを備えた肝=「Senca鶏の山うに」。3品目の「パリパリサラダ」で口をリフレッシュさせたら、続いては「しな天」を賞味。
それを平らげると、いよいよクライマックスの「焼きもの10品」です。1皿目は上から順に、手羽先、はらみ、つくね、とろ皮、せせり西京焼き、そして中央に特選ももという顔ぶれ。もちろん目玉は「Senca鶏」で、この中ではとろ皮、つくね、特選ももが使われています。
少し時間を置いて、色艶の美しい砂ずりとハツ、野菜2種を盛った2皿目も到着。「Senca鶏」以外の国産鶏を使った部位も、厳しく吟味された良品なのは言うまでもありません。
鶏焼を十分堪能したところで、最後にシメの「鶏ぞうすい」が登場。兵庫の醤油に椎茸といりこを合わせた出汁に、若鶏のもも肉を加えた一杯はスルリと快く胃袋へ。要望があれば、卵かけご飯にも変更できるそうですよ。
福岡で拡大の気配を見せる鶏焼ですが、「鳥玄」がそこに勢いを注ぐ一軒になるのは間違いありません。
「鳥焼肉 鳥玄」の詳しい情報はコチラ
溶岩プレートで焼く鶏は絶品!気軽に使える美野島商店街の人気店 [IPPON食堂]
八百屋、鮮魚店、和菓子屋など、古くから看板を掲げる店が集う美野島商店街。2019年に仲間入りした「IPPON食堂」も、このエリアの温かな色彩がよく似合う大衆店です。
裸電球が灯る店内の雰囲気は、まさしく庶民的な“THE 食堂”。1階はカウンター4席とテーブル8席、2階には18名まで入れる座敷を備えています。さて、目を引くのはテーブル上の8角形の黒い板──そう、これが桜島の溶岩プレートです。「これを用いていろんな鶏の部位を焼くスタイルは、“地鶏食堂”さんという店で知りました」と言うのは、ご主人と一緒に「IPPON食堂」を立ち上げた、奥様にして店長の松本美奈さん。
その溶岩焼きのラインナップがこちら。銘柄鶏の「宮崎地頭鶏」と、「地鶏食堂」が卸してくれる「種鶏」の他は、すべて九州産の朝引き鶏を仕入れています。
今日はご覧の6種類がドンと登場!
熱くなったプレートに並べると、やがてジリジリ音を立て、パチパチと脂を跳ねる鶏肉たち。溶岩石という天然の調理器具だからでしょうか、その眺めには焼肉屋の鉄板にない野趣が感じられます。
ただ、じっくり火を通す溶岩焼きは、鉄板焼肉よりも少々焼きに時間がかかります。そんな“隙間”を埋めてくれるのが、事前に頼んでおいた「チキン南蛮」(680円)でした。胸身とももの中間のような食感の部位=フリソデを使った身の歯応えは快く、舌に馴染むタルタルソースとの相性も抜群。
味よし、雰囲気よし、コスパよし。まるで「食堂」のお手本のような「IPPON食堂」は、まさに「一本取られた!」と脱帽する店でした。
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西新商店街で生まれた、独創的な鶏肉料理「ざる焼き」が大反響! [七輪焼肉 わさび]
2008年にオープンした「わさび」は、七輪焼肉を謳いつつ、牛や豚はほとんどない鶏料理専門店。代表・早田和正さんの実家にして経営元が宮崎県小林市の鶏肉卸会社「小林養鶏」で、そこから毎日新鮮な九州産鶏肉が届くのだそうです。
今日は10種類の単品(539円~)から好みの部位を選べる「ざる焼き6点盛り」(S/1,617円)をオーダーしました。僕が選んだのは、ひな鶏もも・親鶏もも・せせり・ナンコツ・ズリ・ハツ。どの部位もきれいな形でカットされ、丹念な隠し包丁も入るなど、素材を大事に扱うプロフェッショナルな姿勢がうかがえます。なお、写真奥の黄色い塊は鶏の内臓に付いた脂だとか。
その脂を先にざるに入れ、好みの部位を乗せてから、七輪上で転がすように焼くのが「ざる焼き」の作法です。すぐに脂が炎をあげ、鶏肉に香ばしさとコクを与えるのもうまさの秘訣とか。
砂ずりなら約3分、ももなら約2分で完成。焼鳥より短時間で焼けるので、水分や旨味が保たれた極上の仕上がりです。
鶏づくしの一夜のシメは「鶏そぼろ丼」(550円)に決定。炭の香ばしさをほんのりまとう、上品な余韻を残す一品でした。
「ざる焼き」という新鮮な体験に加え、極上の食味と値頃感、さらにはスタッフの親密な接客にも大満足! 西新まで足を運ぶ価値のある、すべての“鶏好き”に捧げたい是非モノの一軒です。
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