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“深堀金魚”の真髄に触れる作品展
金魚の持つ神秘性に魅了され、創作を続ける深堀隆介氏。深堀氏は透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという、独自の斬新な手法で注目を集める現代美術家の一人です。
極めて独創的な深堀の技法は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描いていき、さらにその上から樹脂を重ねます。その作業を繰り返すことにより、絵が重なり合い、まるで生きているかのような金魚が表現され、圧倒的な立体感で観るものに迫ります。その生き生きとしたリアリティは、平面である絵画作品と立体作品の境界に揺さぶりをかける革命的絵画―2.5D Painting-と言えるでしょう。深堀氏の金魚作品は、国内はもとより今や世界的にも高い評価を受けています。
本展では約300点の深堀の作品を展示。絵画でありながら立体的な躍動感にあふれ、不思議な美しさを湛えた“深堀金魚”に出会ってください。
丹塗り椀 更紗 2011年
■展示構成(予定)
第1章 樹脂との格闘 / 進化する技法
第2章 2D ― 平面に棲む
第3章 遍在する金魚たち1 ― 支持体、形式の探究
第4章 遍在する金魚たち2― 日常の景色とともに
第5章 2.25D ― 表面と深さのはざまで
第6章 新展開 ― 生まれつづける金魚たち
本展 新作インスタレーション作品《僕の金魚園》は、写真撮影・動画撮影可能な空間となっております。
※その他の作品は撮影不可です。
秋敷 2020年
ハーフ・ユニバース 2018年
方舟 2009年
金魚酒 命名 美津島 2010年
月風 2020年
深堀隆介プロフィール
1973年 愛知県生まれ。幼少期に弥富市の金魚を見て育つ。
1995年 愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科 卒業。
2000年 制作に行き詰まりアーティストを辞めようとした時、部屋で7年間粗末に飼っていた一匹の金魚に初めて 魅了される。以後この体験を「金魚救い」と呼び、金魚を描きはじめる。
2002年 器の中に樹脂を流し込み、絵具で金魚を描く技法―2.5D Painting-をあみだす
2007年 横浜にアトリエ「金魚養画場」を開設。
現在、活動の場は国内にとどまらず、ニューヨーク、ロンドン、ミュンヘン、香港など海外でも個展を開催し、注目を集めている。横浜美術大学客員教授、愛知県弥富市広報大使。
開催概要
タイトル
深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢」
会場
神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
連絡先
開催期間
2021年9月11日(土)~11月7日(日)
※新型コロナウイルスの影響で変更の場合があります。
休館日
月曜日、9月21日(ただし9月20日は開館)
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般1000(800)円、大学生・65歳以上500(400)円、高校生以下無料
※神戸市内在住の65歳以上の方は無料
※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金
※小学生以下は保護者(大学生以上)の同伴が必要
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引
主催
神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
後援
サンテレビジョン、ラジオ関西
展示協力
大阪樟蔭女子大学
企画協力
ROBINS