住む憧れ「グランドメゾン」の人気の理由。
1983年に設立されたイタリア・フィレンツェ発のルームフレグランスブランド「Dr. Vranjes(ドットール・ヴラニエス)」。その創設者・Dr. Paolo Vranjes(パオロ・ヴラニエス)に、彼のルーツやルームフレグランスについて伺いました。
九州初の直営店に訪れたパオロ・ヴラニエス氏
2023年6月に複合施設・福岡大名ガーデンシティに誕生した九州エリア初の直営店「Dr. Vranjes Fukuoka<福岡直営店>」。4ⅿ近い天井高を活かしたスケール感のある美しい内装が魅力のこの店舗には、ドットール・ヴラニエスが発信するイタリア・フィレンで生まれた30種以上に及ぶ香りがラインナップ。ドットール・ヴラニエスが作り出すラグジュアリーな世界観と共に、フィレンツェの香りあるライフスタイルが楽しめると連日多くの人が集います。
そんなDr. Vranjes Fukuokaに、11月某日、創設者であり、唯一の調香師であるパオロ・ヴラニエス氏が来店。今年ブランド誕生40周年を記念して行われたこの来日では代官山直営店や大阪心斎橋直営店にも足を運んだのだそう。そんなヴラニエス氏に、彼のルーツや香り選びについてインタビューしました。
パオロ・ヴラニエス
祖父の影響で幼いころからフレグランスに関心を持つ氏は、ボローニャ大学で化学・薬品学を修め薬剤師として独立。その後、香水の歴史が作られた“香りの地”フィレンツェで、伝統と革新を併せ持った手法でフレグランス製品の開発に取り組み、1983年に「ドットール・ヴラニエス」設立した
ルーツは祖父が集めていた香水の瓶
パオロ・ヴラニエス氏のルーツは彼の幼少期に遡ります
「私のルーツは、シルク商人として世界中を巡っていた祖父のコレクションだった香水の瓶です。私は幼い頃から香りに敏感だったのですが、祖父が集めていた瓶の香りを嗅いだ時、素晴らしい香りに衝撃が走りました。今も2200以上の香りの中からフレグランスを作っていますが、当時も祖父のコレクションの香りを楽しんでいました。そう考えると当時も今も変わらず、香りの前に立っているんですね」。
幼少の頃から香りと親しまれてきたヴラニエス氏に、香り選びのポイントについて伺いました。
「ルームフレグランスを選ぶ時にまず考えることは、どこに香りを置きたいかということ。玄関やダイニング、ベッドルームなど置く場所で香りの選び方は変わります。例えばダイニングに置く場合は食べ物に関するフルーツなどをベースにした香りがマッチしやすいと思います。玄関ならあなたが一番好きな香りやお客様に感じて欲しい香りを選ぶのが良いでしょう」。
また、今回東京・福岡・大阪を巡ったヴラニエス氏に、「日本」をテーマにした香りを作るならどんな香りになるのかという質問をしてみました。
「以前来日した時、地域名は忘れてしまったのですが水辺の向こうに丘が見える自然に囲まれた場所に訪れたんです。その水面にはたくさんのハスの花が咲いていてとても美しいところでした。その映像を香りにしたいので、グリーンノートをベースに水にまつわる香りや花や木の香りを合わせるのではないかと思います。もし完成したら皆さんにも体験してもらいたいです」。
最後に日本での香りの楽しみ方について話していただきました。
「来日して思うのは日本の皆様は香りにとても繊細だということ。だからこそフィレンツェ同様に日本でも“香りで家を飾る”という文化がもっと広まれば良いと思います。今回訪れた都市に住む方々は毎日忙しくて、家にもあまりいないかもしれません。ですが、好きな香りで満たされている自宅を想像してください。それだけで幸せな気分になると思います。お気に入りの調度品と同じように大好きな香りと共に暮らして欲しいですね」。
この機会に毎日が好きな香りに包まれた生活を始めてみませんか。
DR. VRANJES
イタリア・フィレンツェ発のルームフレグランス/コスメテックブランドであるドットール・ヴラニエスは、パオロ・ヴラニエスと彼の妻アンナ・マリアによって、1983年、その前身「Antica Officina del Farmacista」として設立。1988年に世界を構成する四元素からインスパイアされた最初のルームフレグランス “ACQUA〈アクア〉”が誕生。その後、世界中に熱烈なファンを持つ、赤ワインをモチーフにしたROSSO NOBILE〈ロッソ ノービレ〉をはじめ、ルームフレグランスとして革新的と言える数多くの香りを生み出し続けている
Dr. Vranjes Fukuoka(ドットール・ヴラニエス・フクオカ)
所在地
福岡市中央区大名 2-6-50
福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア 1F
お問い合わせ先
営業時間
11:00-20:00(休業日は商業施設休業日に準ずる)
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