芸術監督・熊川哲也が贈るファンタジー超大作 Kバレエ カンパニー『くるみ割り人形』[spotlight page 1]

ⒸHidemi Seto / Shunki Ogawa / Ayumu Gombi / Bettina Stoess

熊川哲也率いるKバレエカンパニー5年ぶりの福岡公演が決定した。
公演は、今年の12月とまだ先だが、チケットの発売は7月14日からはじまる。
演目は、クリスマスの定番演目、チャイコフスキーの三大バレエのひとつとしても人気の『くるみ割り人形』。
時は19世紀初め。人形の国では以前よりねずみたちとの領地争いが起こっている。ある日、ねずみの王様は人形王国に魔法をかけ、マリー姫をねずみに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形に変えてしまう。魔法を解く方法はただ一つ、世界一硬いクラカトゥクくるみを割るしかない。だがそのためには純粋無垢な心を持つ人間の力が必要だ。人形の王から命を受けたドロッセルマイヤーはこの人物を探すため、人間界へと旅に出る。そこで出会った少女クララに待ち受けるものは…。
Kバレエカンパニーが、クリスマス・シーズンの風物詩として劇場を彩り続けて今年で早15年。熊川哲也が果てなきイマジネーションを駆使して作り上げたこのファンタジーは世界に数あるどの『くるみ割り人形』とも違う唯一無二の世界を堪能させてくれるという。この熊川版『くるみ割り人形』は、10年ぶりの大劇場公演となった昨年、演出もさらに発展、観客の眼前でみるみる巨大化するツリー、人形とねずみたちの大戦争、神秘的な雪の国への旅、人形国の住人が織りなす色鮮やかな踊りの数々──オリジナリティあふれる物語展開のもと、バレエ界屈指の豪華絢爛な装置が次々と移り変わるさまは、まさに魔法さながらの空間を演出する。
熊川哲也が自身のバレエ団を設立して、早20年の月日が流れようとしている。これまで年間約50回の公演活動を行い、その観客動員は毎年延べ10万人を誇り、現在に至るまでカンパニーが絶え間なく進化を続けてきた。プロフェッショナルなバレエカンパニーのあり方の追求とは、ダンサーがダンサーとして常に光っていることのできる環境・条件を整えることと芸術監督・熊川哲也は語る。自身、2012年にはBunkamuraオーチャードホールの芸術監督に就任し、文化芸術の格式を守りつつ継承していく任務、舞台を創り上げるカンパニーと環境を提供する劇場がより深い関係を築くことというさらなるハイレベルな要求に挑んできた。あまり知られてはいないが、Kバレエカンパニーは、日本で唯一の株式会社が運営するバレエカンパニーである。作品のクオリティーへの追求とビジネスとしての継続性の保持という芸術活動を進めていくための困難を引き受け、結果で示してきた。これは、並大抵のことではないだろう。このカンパニーの軌跡は、国内のあらゆる芸術活動を営む組織や個人に力と勇気を与えるはずだ。
そのKバレエカンパニーが、『くるみ割り人形』を引っさげて5年ぶりの福岡公演をおこなう。もともとこの作品、バレエという芸術に精通した人だけではなく子どもや、はじめてバレエを観る人が楽しめるような工夫が随所に仕掛けられた作品である。チャイコフスキーの音楽は、コミカルでメロディアス。誰もが耳にしたことのある曲が散りばめられていて自然に体がリズムを刻む。物語も軽快なテンポでめくるめく場面展開が続く。音楽と物語がぴたりとマッチし、ダンサーの踊りがステージをファンタジックに彩る。福岡公演のキャストは、マリー姫役に中村祥子、くるみ割り人形・王子役は高橋裕哉、クララ役に吉田このみ、ドロッセルマイヤー役は宮尾俊太郎が務める。
福岡サンパレスでの公演ももちろん、オーケストラを入れた生演奏で行う。各地で絶賛を受けたKバレエカンパニーの熊川版「くるみ割り人形」。このカンパニーの進化の経過とともに心踊る舞台を堪能できるはずだ。

中村 祥子|マリー姫

佐賀県生まれ。6歳よりバレエを始める。1996年ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラーシップ賞/テレビ視聴者賞受賞。同年より98年までシュツットガルト・ジョン・クランコ・バレエスクールに留学し、98年シュツットガルト・バレエ団に入団。2000年ウィーン国立歌劇場バレエ団に入団。2001年、ルクセンブルク国際バレエ・コンクールで第1位を受賞。同年、準ソリスト、2002年ソリストに昇格。2003年ヌレエフ版『白鳥の湖』で主役デビュー。2006年にはライト版『眠れる森の美女』でオーロラ姫を踊っている。2006年ベルリン国立バレエ団に移籍。2007年プリンシパルに昇格。2013年ハンガリー国立バレエ団にプリンシパルとして移籍。2015年秋より日本を拠点に活動開始。Kバレエ カンパニー プリンシパル。16年芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)、第47回 舞踊批評家協会賞受賞。18年橘秋子賞 優秀賞受賞。

高橋 裕哉|くるみ割り人形 / 王子

東京都生まれ。10歳よりバレエを始める。2008年YAGP日本予選ジュニア男子第3位、YAGPニューヨーク決戦TOP12。同年スイス国立チューリッヒ・ダンス・アカデミーに留学。10年全日本国際バレエコンクール 男子ジュニアの部 第3位。12年ドイツ国際バレエコンクール タンツオリンプ シニアの部 ゴールドメダル。同年MIGROSスカラーシップを授与。13年ハンガリー国立バレエ団に入団。16年イーグリング版『くるみ割り人形』で全幕主役デビュー。主なレパートリーは、イーグリング版『くるみ割り人形』の王子/くるみ割り人形、ライト版『眠れる森の美女』のパ・ド・カトル、マクミラン版『マノン』の3人の紳士、ジョヴァンニ版『ロミオとジュリエット』のロミオ、フォーサイス振付『精密の不安定なスリル』など。18年Kバレエ カンパニーにプリンシパル・ソリストとして入団。

吉田 このみ|クララ

北海道生まれ。4歳よりバレエを始める。2013年Kバレエスクールに入学。在学中、Kバレエ カンパニー公演『白鳥の湖』、『ラ・バヤデール』に出演。2014年Kバレエ スクールのパフォーマンスでは『ドン・キホーテ』のメルセデス役を務める。2014年Kバレエ カンパニーにアパレンティスとして入団。9月に行われたオーチャードホール25周年ガラにて山本康介振付『タンホイザー』に出演。2015年8月、アーティストに。2017年9月、ファーストアーティストに昇格。主な出演作は『白鳥の湖』のポロネーズ/マズルカ、『くるみ割り人形』の花のワルツ、『ドン・キホーテ』『カルメン』など。2013年8月、Kバレエ ユース第1回記念公演『白鳥の湖』出演、2015年4月第2回公演『トム・ソーヤの冒険』(世界初演)を踊る。

宮尾 俊太郎|ドロッセルマイヤー

北海道生まれ。14歳よりバレエを始める。2001年フランス カンヌ・ロゼラハイタワーに留学。在学中にカンヌ・ジュ・ヌ・バレエのツアーに参加。2004年10月、Kバレエ カンパニーに入団。2007年ソリスト、2009年ファースト・ソリスト、2012年プリンシパル・ソリスト、2015年プリンシパルに昇格。主な出演作は、『シンデレラ』の王子、『ロミオとジュリエット』のロミオ/パリス、『ラ・バヤデール』のソロル、熊川振付『ベートーヴェン 第九』第3楽章主演など他多数。Kバレエ スクール ティーチャーズ・トレーニングコース修了。TVドラマや映画、ミュージカル出演など、バレエダンサーの枠にとらわれず、様々なメディアで活動の場を広げている。「2014-15 東急ジルベスターコンサート」にてボレロを踊る。2014年自らが座長を務めるBallet Gentsを発足。

INFORMATION
公演名熊川哲也 Kバレエ カンパニー くるみ割り人形
芸術監督熊川哲也
指揮井田勝大
管弦楽シアター オーケストラ トーキョー
公演日時2019年12月10日(火) 18:30開演
公演場所福岡サンパレス
チケットS席 13,500円 / A席 10,000円 / B席 8,000円(税込)
チケット一般発売7月14日(日) ローソン / セブンイレブン / チケットぴあ / イープラス(予定)
制作K-BALLET / TBS
主催rkb
特別協賛大和ハウス工業株式会社

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