沖ノ島から出土した神宝と写真家・増浦行仁の作品@宗像・沖ノ島 大国宝展[spotlight page 1]

「宗像・沖ノ島 大国宝展」沖ノ島から出土した神宝と写真家・増浦行仁の作品

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女人禁制、上陸時の海中での禊、一木一草一石たりとも島から持ち出すことを禁ずる、などの掟が厳重に守られ、住人はなく、今でも辺津宮(宗像大社総社)より神職一人が交代で奉仕している島。九州北部玄界灘に浮かぶ、周囲4kmの孤島「沖ノ島」のことだ。島全体が御神体で、古代から続く祈りの継承は謎に包まれ神秘の島として長く一般に知られることはなかった。その全貌が明らかになったのは、昭和26年(1954年)から始まった学術調査から。沖ノ島では古代から祭祀が営まれ、祭祀遺跡は、沖津宮の背後に広がる23ヶ所が確認された。大規模な祭祀は4つの形態(岩上祭祀、岩陰祭祀、半岩陰・半露天祭祀、露天祭祀)に区分できるものだった。特に四世紀から九世紀の間には、東アジアにおける海を越えた交流を背景に、沖ノ島の祭祀が対外交流として大和朝廷が関与した国家祭祀であったことが証明された。発見された出土神宝品の数は10万点以上にのぼり、そのうち8万点が国宝として認定され、現在は宗像大社神宝館に収蔵されている。
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この沖ノ島を始め、宗像と関連遺産群、(沖津宮、中津宮、辺津宮と大島の沖津宮遙拝所、福津市の新原・奴山古墳群)は、現在、ユネスコ世界文化遺産の国内推薦候補として正式決定されている。
9月17日(土)から宗像大社神宝館で開催される「宗像・沖ノ島大国宝展」は、沖ノ島から出土された国宝8万点の中から特に重要な作品を一挙に展示する展覧会だ。
また、ルーブルやオルセー美術館、ミケランジェロの全彫刻作品の作品や伊勢神宮、出雲大社での遷宮に伴う作品も手がけた写真家・増浦行仁氏の写真も展示され、合わせて沖ノ島と宗像の関連遺産群を撮影した写真集「起源 ORIGIN 〜宗像三宮と宗像一族〜」も会場にて限定販売される。この写真集は、増浦行仁氏が宗像に何度も訪れ、特に沖ノ島には、延べ100時間以上の撮影時間が費やされた。普段は誰も見ることのできない、沖ノ島の神秘を見ることができる。
古代の人々が自然への感謝と畏怖の念を抱き続け、そこに神の存在を感じたという日本人の精神の根源を見ることができる貴重な展覧会だ。
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『宗像・沖ノ島 大国宝展』開催記念
増浦行仁写真作品集 「起源 ORIGIN 〜宗像三宮と宗像一族〜」
2,500円(税別)

【増浦行仁プロフィール】
写真家 1963年生まれ。1981年渡仏。1983年伝説の写真家VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館の作品撮影。1998年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。1994年〜2001年ミケランジェロの全彫刻作品を撮影。これまでに、写真集として『GENESIS』(2002)、『天狗の棲む山』(2006)を刊行。2006年より特別に許可を得、伊勢神宮「第62回神宮式年遷宮」の撮影ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始。2016年5月に『神の宮 伊勢神宮』、『神の宮 出雲大社』を刊行。
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イベント情報
イベント名RKB毎日放送創立65周年記念
『宗像・沖ノ島 大国宝展』
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 世界遺産登録推薦決定記念事業
会期2016年9月17日(土)~11月28日(月)〈会期中無休〉
開館時間9:00~17:00(入場は、16:30まで)
会場宗像大社神宝館(福岡県宗像市田島2331)
入場料金一般1,200円(1,000円)高・大生800円(600円)小・中生600円(400円) ※( )前売り
お問い合わせ092-844-8837
アドレスhttp://rkb.jp/daikokuhou/

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