怪盗ルパンは、JAZZに包まれ駆けめぐる。[spotlight page 1]

Yuji ohno & Lupintic Five with Friend

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日本人なら誰でも一度は耳にしたことのある、ルパン三世のテーマ。その作曲者が、日本JAZZ界の重鎮・大野雄二の手によるものだということは案外知られていないのかもしれない。

70年代に発表されたルパン三世のサウンド(セカンドTVシリーズ以降)の数々は、日本のアニメ史上、他に類を見ない名曲として今も色あせることなく愛され続けている。
そんなルパン三世の楽曲を集めた話題のシリーズ、大野雄二率いるLupintic Five with Friendのニューアルバム「ETERNAL MERMAID」が好評だ。(厳密にいえばこのアルバムは、2011年12月2日にTV放送された「ルパン三世 血の刻印~永遠のmermaid~」のサウンドトラック)
前作の「Let’s Dance」からわずか半年をおいての本アルバムのリリースである。

軽やかな疾走感で始まる1曲目、「J.G」は、もちろんジャン・リュック・ゴダールの略ではなく、次元大作と石川五右エ門の頭文字からとったタイトル。松島哲之の軽快なトランペットがリズムを煽るようなラインを奏で、スタイリッシュで良質なこのアルバムを象徴するに相応しい楽曲だ。

あらためて感じるのは、やはりモンキー・パンチによって無国籍性で描かれた舞台設定と、ルパンのまわりを固める個性的なキャラクターたちには、JAZZがよく似合うということだ。今では信じがたいことだが、アメリカの30~50年代にかけてのJAZZは、大衆音楽としてあたりまえのように当時のヒットチャートを占めていた。
このアルバムは、そんなJAZZの持つ最良のポピュラリティ、娯楽性、躍動感が詰め込まれたエンターテイメント性に満ちたアルバムになっている。そう、ルパン三世がかかわるすべての事柄は、軽快で疾走感に溢れていなければいけない。
華麗なる怪盗ルパンは、緻密な戦略と計算に基づきつつも、あくまで優雅に遊牧民のように世界をかけめぐる。
そして、アルバムの最後を飾る “不二子のテーマ”。大野雄二が現在もっとも信頼するシンガー中納良恵(EGO-WRAPPIN’)が甘くしとやかな歌声を披露している。
ダンディズムの極地のようなJAZZアルバムの誕生だ。
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ルパン三世 血の刻印 – 永遠のmermaid -
オリジナル・サウンドトラック
「ETERNAL MERMAID」

Yuji ohno & Lupintic Five with Friend
VPCG-84918 定価 ¥3,000

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「LET’S DANCE」

Yuji ohno & Lupintic Five
VPCG-84912 定価 ¥3,000

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