世界を魅了する舞踏カンパニー「山海塾」、2008年の名作が再び北九州に。[spotlight page 1]

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©Sankai Juku

1980年より世界40カ国以上で公演し、その洗練された肉体と造形の美しさで観る者を魅了し続ける舞踏カンパニー・山海塾。主宰の天児牛大が率いる同カンパニーは、主にフランスと日本を創作活動の本拠地とし、2年に1度のペースで新作を発表し続けている。背景を語る上で外せないのは、1982年以降の作品は、すべてパリ市立劇場(Theatre de la Ville, Paris)との共同プロデュースだということ。世界のコンテンポラリーダンスの最高峰であり、作品の質を厳しく問う同劇場が、30年以上にもわたって共同プロデュース形式で創作を支援するカンパニーは、世界的に見ても稀だ。
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©Sankai Juku

今年は、2008年に北九州芸術劇場で日本初演を行った「とばり」を再上演する。今回の舞台は、夏の北極星を中心とし、空に浮かび上がる星座をコピーしたような、LEDがほのかに照らす空間、そしてそこに配された“だ円形”の舞台がひとつ。こうした幻想的な舞台芸術が生み出せる理由のひとつに踊り手が積極的に関わっているという背景がある。「ステージの制作過程も含めて創作と捉え、そこに関わっていくことも舞台上の動きにプラスになる」と考えるのが山海塾のスタイルだ。喜びも哀しみも、光も闇も、生も死も、その境目ともいうべき仕切りが、薄衣のとばりのように柔らかく揺らぎ、太古の星の瞬きは静かに流れ続ける。生命の輪廻転生をひとつの美しい流れとして展開する1幕7景の90分。悠久の時を経て、私たちに輝きを見せる「星」をモチーフに、「過去の時間に包まれている現在」というテーマで進んでいく。初演までに、踊り手やスタッフが何度も話し合いを重ねて仕上げていくため、一切の即興性を持ち込まない。オリジナルの音楽も、長くカンパニーに関わる3名の作曲家によるもので、完成された世界観に音の彩りで深みを添えている。

2008年の初演時からあえて大きな変化は加えていないという本作だが、当時とは私たちを取り巻く環境や社会情勢が変化している。今、混迷の時代を生きる観客の目にどう映るのだろうか。
イベント開催概要
名称山海塾 「降りくるもののなかで−とばり」
開催日時3月19日(日) 14:00 開演(13:30 開場) ☆天児牛大ポストパフォーマンストークあり
会場北九州芸術劇場 中劇場
住所〒803-0812 北九州市小倉北区室町1-1-1-11 リバーウォーク北九州6階
TEL093-562-2655
WEBhttp://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2016/0319sankaijuku.html
チケット 一般発売開始 1月22日(日)

チケット料金(全席指定・税込)
◎ 一般 4,500円
◎ ユース(24歳以下・要身分証提示) 2,500円
◎ 高校生(的)チケット 1,500円(枚数限定、劇場窓口・前売のみ取扱)

◎北九州芸術劇場
プレイガイド(10:00〜19:00)
オンラインチケット(北九州芸術劇場HP)
TEL:093-562-6435(10:00〜17:00 土日祝休)

◎ チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード 450-197)
◎ ローソンチケット:0570-084-008(Lコード 89938)
◎ 北九州芸術劇場:093-562-2655

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