障がい者を支援する大阪都心のとあるカフェ。[spotlight page 1]

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大阪を代表するビジネス街に、昨年10月、1軒のカフェがオープンした。150年以上続いた老舗の酒店を全面改装した店内はオレンジ色の壁が目を引くスタイリッシュな空間で、メニューも生産者を限定した「安心・健康」にこだわる食材で作られている。……と、ここまではどこにでもよくあるカフェだが、実は都市部では全国的にも珍しい飲食を扱う授産施設なのだ。
授産施設とは身体障害者や知的障害者、ならびに家庭の事情で就業や技能取得が困難な人物に対し、就労の場や技能取得を手助けする福祉施設のこと。この『GIVE&GIFT』では、健常者が料理の仕上げや接客を行い、カレーに使うタマネギを飴色に炒めたり、材料を移し替えたりする調理補助の作業を障がい者が行う。「健常者と障がい者がコラボレーションすることで双方に何かが生まれるきっかけを作りたい」と話すのは、大阪市内で社会課題に取り組む「きびもく」代表の中川悠氏。
障がい者に支払われる賃金の安さは全国的にも問題となっているが、このカフェが属する「就労継続支援B型」の大阪府の月平均の工賃は1万600円と全国最下位。また、飲食店を扱う福祉施設の多くは郊外にあるため売り上げ低いという現状もある。そんな状況を改善するために、多くの人が集まる都心に授産施設カフェをオープンさせたのだ。その想いが実を結び、同店での工賃は大阪府の月平均を上回る1万5,600円を支給している。中川氏は「これからも日常の中にある仕事を福祉活動につなげたい」と話す。
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このカフェの一番人気メニュー「淡路島たまねぎのバターチキンカレー」(650円)。

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店頭は食品や物販などの販売スペース、店内奥がカフェとなっている。

店舗情報
店舗名GIVE & GIFT cafe(ギブ アンド ギフト カフェ)
住所大阪府大阪市中央区淡路町2-5-11 小西酒店ビル 1F
電話番号06-6226-7144
営業時間11:30~18:00(17:30 L.O.)
定休日土・日・祝
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